赤羽(Akabane)
当サイトでは「健康になりたいならまず自然と触れ合おう!」と度々書いていますが、その関連で最近読んだ面白かった論文を共有します。
目次
たった20分公園に居るだけで幸福感と人生満足度が上がるかもしれない。
ザックリその趣旨を説明すると、「公園に20分居るだけで幸福感と人生満足度が高まった!」というもの。
幸福を感じたいならとりあえず公園へ行ってみよう!という研究結果
参考は2019年にアラバマ大学バーミンガムが発表した研究(#1)で、幾つかの公園を舞台にこんな実験を行ったんですね。
- 3箇所の自然公園を舞台に94名の訪問者が対象
- 公園に居た直前と直後に幸福度やメンタルの健康に関するアンケートを行った
- 公園にいる間、参加者には加速度センサー(体の動きを察知するセンサー)を着けてもらう
ちなみに舞台となった公園の特徴を抜き出してみるとザっとこんなイメージになります。
これにテニスコートやバスケットコートのエリアがあって、レンタル可の建物もあったようで。日本で言う一般的な県立、都立公園みたいなイメージかと。そしてこの実験の結果、次のようなことが分かりました。
結果
- 参加者は平均して32分公園に滞在していた
- 公園を出た時、参加者の50〜60%が主観的な幸福度、人生満足度が高まったと答えた
- 公園には20.5分滞在した場合に最も人生満足度が上がる率が高かった!(64%)
ということで、満足感を得るには20分くらいは公園に居るのが良さげ。ちなみに、参加者の30%は公園で中強度の運動をしていたようですが、特に運動はしなくても効果はあるとのこと。“居る”だけでいいというのがポイントですね。
赤羽(Akabane)
まとめると、健康を目指して公園に行ってみる価値はありそう。とりあえず20分だけ..と決めておけばそれ程時間も取らないし良さげですね。当研究自体の質はそれ程高くないんですが、自然と触れ合うのが体に良いのは間違いなさそうなので、まずは公園で英気を養ってみるのもよろしいかと。
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参考文献&引用
#1 Yuen HK1, Jenkins GR,”Factors associated with changes in subjective well-being immediately after urban park visit“,Int J Environ Health Res. 2019 Feb 13:1-12.