科学が認めた万能の最強健康法、それは「緑豊かな自然と触れ合う」

ウォーキング(散歩), バイオフィリア, ブログ運営者が考察してみた。

森林浴や大自然の健康効果は科学的にも確立されてきている

森林浴 フィトンチッド 自然 健康
hota2kaz / Pixabay

アンチエイジング対策や健康法について書いている当ブログ。中でもお手軽で誰でもすぐに実践できるのが「バイオフィリア」のカテゴリかと思います。これは簡単に言うと、自然と触れ合ったり感じたりすることでして、近年では森林浴や自然とのふれあいが健康に良いことがわかっております。

特に2016年に発表されたメタ分析(#1)では、自然が我々の自律神経を整えてかなりリラックスさせてくれることが判明していて、一番手軽で一番効果的なストレス解消法なんでは?と考えております。

母なる自然はやっぱり偉大だった..という過去最大級のメタ分析が登場

自然 健康 研究

といったところで、今回は自然にまつわる過去最大級の研究が発表されていたので共有。これは2018年にイーストアングリア大学が発表したメタ分析(#2)でして、なんと143件もの研究を集めて「偉大なる自然は一体どこまで人間の健康に恩恵をもたらしてくれるのか?」を調べてくれています。ザっと内容を見ていきますと、
 

  • 103件の観察研究と40件のRCT研究を精査した
  • 研究の半分がヨーロッパで行われたもの、24件が日本で行われており、国として最多
  • 自然の特徴や細かい実験デザイン*は次の通り
*自然の特徴や細かい実験デザイン
 

こんな様子。日本での研究が比較的多めでかなり参考になるんではないかと。ちなみに今回でいう“自然”の定義は、

開けていて未開拓、自然の草木が植生している場所であるが、都会の公園や街路樹、緑地スペース等も含まれる。

とのこと。森の中みたく人間が手を加えていない場所だけでなく、ちょっとした緑地公園なんかも“自然”として定義しているんですね。そして結果を見ていきますと、

 

  • 唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)が減少
  • 心拍数が低下
  • 拡張期血圧の低下
  • HDLコレステロールの低下
  • 心拍変動が副交感神経優位になった
  • 妊婦さんの早産リスクが低下
  • 二型糖尿病リスクが低下
  • 総死亡リスクが低下
  • 胎児の在胎期間短縮リスクが低下
  • 心疾患による死亡リスクが低下
  • 主観的な健康レベルが高まった
もっと詳しい効果と数値*
 

ザっとこんな感じでした。自律神経を整えてリラックス効果をもたらしてくれるだけでなく、深刻な慢性病発症やそれに因る死亡リスクを下げたり、妊婦さんと子どもの健康にまで好影響を及ぼしてくれる、と。これは「自然が最強のソリューションである」なんて言われる日も遠くはないかも。

他にもまだ実証研究は少ないですが、「全般的ながんの死亡リスクに効く!」「呼吸器疾患に因る死亡率を下げてくれる!」といったデータもちらほら見られたり。

ではどうして母なる自然はこんなにも我々の健康に良いのか?考えられるメカニズムとしては、以下が挙げられていました。
 

  1. 自然があることで運動の機会が増える
  2. 緑地に人が集まって社会的交流が増える
  3. 日光をしっかり浴びる機会が増える
  4. 自然界に溢れるバクテリアや有機物、寄生虫と触れ合うことで免疫システムが調整、ひいては炎症反応の抑制につながっている(旧友仮説)

 
個人的にはこのリストに「樹木から噴出されているフィトンチッドが免疫細胞を整える」を加えます。詳しくは以下をザっと見していただければと。

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赤羽(Akabane)

まとめると、フィジカルだろうがメンタルだろうが、何がしか健康に問題を抱えてたらとりあえず近くの緑地公園に行ってみよう!という話ですね。それだけ、今回の研究から自然のパワーが実証されました。私も週に2~3回は山や緑地公園で日向ぼっこしてくつろいでおります(笑)

 

参考文献&引用

#1 Richardson Miles,McEwan Kirsten, Maratos Frances A, Sheffield David ,”Joy and Calm: How an Evolutionary Functional Model of Affect Regulation Informs Positive Emotions in Nature“,Evolutionary Psychological Science,Volume 2, Issue 4, pp 308–320.

#2 Twohig-Bennett C, Jones A,”The health benefits of the great outdoors: A systematic review and meta-analysis of greenspace exposure and health outcomes“,Environ Res. 2018 Oct;166:628-637.