遺伝子レベルで判明!コーヒーの健康効果はカフェインに弱い人でも得られるのか?

2019年7月31日その他食品, 体の仕組み, 考察編

遺伝子レベルでカフェインの代謝が弱い人もコーヒーの健康効果を享受できるのか?

コーヒー カフェイン 遺伝

今回は「カフェインと遺伝的な体質」についてのお話です。
 
 
この件について、最近参考になりそうな研究が発表されていたので、中身を覗いてみましょう。
 

遺伝子調査データを使った研究で判明!コーヒーの遺伝的体質と消費量、早死にリスクの相関とは?

これは2018年にアメリカ国立衛生研究所が発表した研究(#1)で、データバンク「バイオバンクUK」から2006~2016年までの498134名(38~73歳)の追跡データを対象にしたもの。
 
 
具体的には、参加者らに「毎日何カップくらいコーヒーを飲みますか?」というアンケートをとって、社会的要素、ライフスタイル、遺伝子データを基にコーヒーを飲む量と死亡率の相関を調べたんですね。
 
 
こうして約10年間の追跡をしたところ、その間に14225名が亡くなり、58%ががん、20%が心疾患、4%が呼吸器系の疾患だったようです。踏まえて結果はこんな感じに。

 

コーヒーを一日に全く飲まない人と比べた総死亡リスク
  • 1杯以下..6%低下(HR 0.94)
  • 1杯..8%低下(HR 0.92)
  • 2~3杯..12%低下(HR 0.88)
  • 4~5杯..12%低下(HR 0.88)
  • 6~7杯..12%低下(HR 0.84)
  • 8杯以上..14%低下(HR 0.86)
 

まずコーヒーが軒並み死亡リスクを下げてくれるという結果が出ました。この結果は上で紹介した研究と一致しますね。そして遺伝子レベルで調べた研究結果も並べてみます。

 

  • コーヒーによる死亡リスク低下効果はカフェインの遺伝的な代謝能力が高い低いに関係なく得られた
  • インスタント、グラウンド、デカフェインコーヒー、どの種類でも同様の健康効果が得られた(グラウンドが若干優勢)
  • 性別、年齢、人口統計法、BMIなど他の要素は影響を与えてなかった
  • 唯一喫煙歴の有無だけがコーヒーによる総死亡リスク低下に影響を与えた

 

簡単にまとめると、コーヒーの健康効果はカフェイン代謝が弱い人でも得られて、コーヒーの種類は何でもよくて、喫煙者ほどコーヒーの健康効果が得られやすいよ!ということですね。これはかなり朗報ではないでしょうか。
 
 
ちなみにコーヒーが健康にいいメカニズムはザっとこんな感じです。
 

  • 体内の炎症を和らげてくれる
  • インスリン感受性を高めてくれる(糖尿病リスクが低下など)
  • 肝臓の酵素レベルを高めてくれる(肝臓がんリスク低下など)
  • 内分泌系の機能を高めてくれる(ホルモンを血中に送り出す、とか)

 
どの経路もままあり得て納得のいく話かと思います。いやはや、ここ最近のコーヒーの汚名返上ぶりがすごいですね。

dummy
赤羽(Akabane)

結論、コーヒーを飲みましょう!カフェインが苦手な方はデカフェインコーヒーも良し。私は一日3杯くらいから覚醒しすぎて何だかソワソワしだすので、基本はデカフェインを愛飲しております。皆さまにもコーヒーのご加護があらんことを。

運営者が愛飲しているコーヒー

参考文献&引用

#1 Loftfield E, Cornelis MC, Caporaso N, Yu K, Sinha R, Freedman N,”Association of Coffee Drinking With Mortality by Genetic Variation in Caffeine Metabolism: Findings From the UK Biobank.“,JAMA Intern Med. 2018 Aug 1;178(8):1086-1097.