遺伝子レベルで判明!コーヒーの健康効果はカフェインに弱い人でも得られるのか?

2019年3月28日その他食品, ブログ運営者が考察してみた。, 体の仕組み

コーヒーの驚くべき健康効果

当ブログでは健康効果の高い食品として「コーヒー」を挙げております。というのも、ここ最近でかなりの復権ぶりを見せているんですね。

2017年にはかなり大規模なメタ分析も行われていて、苦手じゃない方はますます飲むべし!な傾向にある昨今であります。

とはいえコーヒーは議論が分かれる食品でもありまして、例えば「コーヒーの発がん性物質が危険だ!」なんていう主張があったり。この点は過去に「問題はなさそうだが?」という結論を出しておりますが、他にも体質で飲みすぎるとソワソワしてしまう方など、一概に飲めばいいというわけでもなさそう。


 

 

遺伝子レベルでカフェインの代謝が弱い人もコーヒーの健康効果を享受できるのか?

コーヒー カフェイン 遺伝

といったところで、今回は“カフェインと遺伝的な体質”についてです。この件については2018年にアメリカ国立衛生研究所が発表した研究(#1)がとても参考になりまして、ザっと以下のようなことを調べたんですね。
 

  • データバンク「バイオバンクUK」から2006~2016年までの498134名(38~73歳)の追跡データが対象
  • 社会的要素、ライフスタイル、遺伝子データを基にコーヒーを飲む量と死亡率の相関を調べた
  • 参加者らには「毎日何カップくらいコーヒーを飲みますか?」とアンケートをとった

 
こうして約10年間の追跡をしたところ、その間に14225名が亡くなり、58%ががん、20%が心疾患、4%が呼吸器系の疾患だったようです。踏まえて結果はこんな感じに。
 

コーヒーを一日に全く飲まない人と比べた総死亡リスク
  • 1杯以下..6%低下(HR 0.94)
  • 1杯..8%低下(HR 0.92)
  • 2~3杯..12%低下(HR 0.88)
  • 4~5杯..12%低下(HR 0.88)
  • 6~7杯..12%低下(HR 0.84)
  • 8杯以上..14%低下(HR 0.86)

 
まずコーヒーが軒並み死亡リスクを下げてくれるという結果が出ました。この結果は上で紹介した研究と一致しますね。そして遺伝子レベルで調べた研究結果も並べてみます。

 

  • コーヒーによる死亡リスク低下効果はカフェインの遺伝的な代謝能力が高い低いに関係なく得られた
  • インスタント、グラウンド、デカフェインコーヒー、どの種類でも同様の健康効果が得られた(グラウンドが若干優勢)
  • 性別、年齢、人口統計法、BMIなど他の要素は影響を与えてなかった
  • 唯一喫煙歴の有無だけがコーヒーによる総死亡リスク低下に影響を与えた

 

簡単にまとめると、コーヒーの健康効果はカフェイン代謝が弱い人でも得られて、コーヒーの種類は何でもよくて、喫煙者ほどコーヒーの健康効果が得られやすいよ!ということですね。これはかなり朗報ではないでしょうか。

ちなみにコーヒーが健康にいいメカニズムはザっとこんな感じです。
 

  • 体内の炎症を和らげてくれる
  • インスリン感受性を高めてくれる(糖尿病リスクが低下など)
  • 肝臓の酵素レベルを高めてくれる(肝臓がんリスク低下など)
  • 内分泌系の機能を高めてくれる(ホルモンを血中に送り出す、とか)

 

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赤羽(Akabane)

結論、コーヒーを飲みましょう!カフェインが苦手な方はデカフェインコーヒーも良し。私は一日3杯くらいから覚醒しすぎて何だかソワソワしだすので、基本はデカフェインを愛飲しております。皆さまにもコーヒーのご加護があらんことを。

 

参考文献&引用

#1 Loftfield E, Cornelis MC, Caporaso N, Yu K, Sinha R, Freedman N,”Association of Coffee Drinking With Mortality by Genetic Variation in Caffeine Metabolism: Findings From the UK Biobank.“,JAMA Intern Med. 2018 Aug 1;178(8):1086-1097.