酸っぱいものを食べるとリスキーな行動を取りやすくなる?

人生を上手に生き抜く技術, 人間心理, 考察編

酸味は人をリスクテイカーに変えてしまう?

酸っぱいものを食べるとリスキーな行動を取りやすくなる?

今回は「酸っぱい味は我々を危険な行動に走らせるかも?」というお話です。
 
 
出典は2018年にサセックス大学が発表した研究(#1)で、味によって人はリスクテイカーになるのか?を調べたもの。
 

2018年『Scientific Reports』に掲載された味覚とリスクの斬新な研究

この研究では、イギリスの70名の男女(平均25歳± 6.4、男性24名&女性46名)とベトナムの71名の男女(平均20.2歳± 1.72、男性26名&女性45名)を対象に、次のような実験を行いました。
 

実験の流れ

まず、「衝動性」や「スリルやリスク探求」に関するアンケートで参加者らのデータを集めます。
 
 
で続いて次のタスクを参加者一人につき2ブロック分やってもらったようです。

 

風船ギャンブル課題1ブロック
  • 無色無臭の20mlの液体*を味はランダムで飲む
  • PCの画面上で、風船をポンプで膨らませるゲームをやる
  • 風船は大きく膨らませるほど報酬でお金がもらえるシステム
  • ただし欲張りすぎると割れてしまい、その時点で報酬はゼロに
  • ポンプをクリックした回数が計測され、これを30回続けてやる
*20ml の液体
  • 酸味
  • 甘味
  • うま味
  • 苦味
  • 塩味
  • ただのミネラルウォーター
 

ここで見ているのは、ギャンブルの前に飲む液体の味によって、ポンプのクリック数がどう変わるのか?というところですね。参加者も風船を膨らませながら報酬の金額を確認できたようで、さぞかしウハウハだったことでしょう。
 
 
そしてこの結果、分かったのはこんなことでした。

 

  • 「酸味」を味わった参加者はその後のギャンブルで1ゲームにつき平均40回ほどポンプをクリックしていた
  • 他の味では20~30回前後だった

 

なんと明らかに「酸味」を飲んだ後の参加者はポンプを沢山クリックしていたことが分かったんですね。しかもこうした傾向はイギリス、ベトナム両国で見られたのだとか。これは興味深い…。
 
 
ちなみに他の味については、イギリスでは甘味がクリックをより慎重にさせた一方で、ベトナムでは逆にリスクテイカーにさせてしまった!みたいに結果がバラバラでした。

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赤羽(Akabane)

私の知る限り、この手の研究は初めてではないかと思います。まだまだ追試が必要なものの、かなり面白い研究です。リスクを慎重に考えたい時には、酸っぱいものは食べないほうがいいかもしれませんね(笑)

参考文献&引用

#1 Chi Thanh Vi & Marianna Obrist. Sour Promotes Risk-Taking: An Investigation into the Effect of Taste on Risk-Taking Behaviour in Humans. Scientific Reports, volume 8, Article number: 7987 (2018).