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本当の敵は自分!「ストレスは体に悪い」と思い込むほど健康被害が深刻になる。

ストレス 感じ方 レジリエンス

赤羽(Akabane)

今回は「ストレスの害は考え方次第かも?」というお話です。

ストレスが体に害を及ぼすかは考え方次第

ストレスが体に悪いのは何となく分かる話です。がここで見過ごされがちなのは「ストレスは悪いものだ!」という思い込み。そもそも、ストレスはその全部が悪いものなのでしょうか?まずは敵をよく知る必要がありそうなので、ストレスについて簡単におさらいをしていきます。

ストレスとは、外的あるいは内的な動機が、個人や社会システム、ひいては組織システムの適応できる資源を超えた時に起こる状況だと定義されている。[筆者訳](#1)

堅苦しいですが、要は許容範囲を超えた時に感じる一種の緊張感のようなものだということですね。太古には、我々の祖先がライオンなど猛獣から逃げる時にも活躍しました。天敵を前にリラックスしていたらとても逃げ切れないですからね。ストレスは決して絶対悪ではないというのは大事なポイントです。

これを踏まえると、どうやら私たちはストレスを悪者扱いしがちな気もしますが、もしもこうした“思い込み”こそが私たちの身を滅ぼしているとしたらどうでしょう?

実際に、2012年に発表された国民健康調査のデータ研究(#1)においても、ストレスを強く感じていて尚かつストレスは良くない影響を与えていると考えるほど死亡リスクが43%高まったと言います。折角なので、研究の概要をザックリとみていきましょう。

  • 国民健康調査データベースから28753人を調査(2960人が亡くなっている)
  • 以下の質問を投げかける
  1. ここ一年であなたはどのくらいストレスを感じてますか?
  2. ここ一年でストレスがどのくらいあなたの健康に影響していると感じますか?
  3. ここ一年であなたはストレスを制御したり減らしたり試みましたか?

以上を踏まえて、参加者には主観的な健康度、ソワソワ感や不安感、絶望感などの負の感情についてアンケートをやってもらった様子。すると結果は以下の通りになりました。

ストレスがより多いと感じる&より健康に悪影響を与えていると考えると…

結果
  • 主観的な健康度が低かった
  • メンタルの不調が多くみられた
  • 2つの要素が重なると早死にのリスクが43%高まった
  • ストレスを減らそうと試みる人ほど不健康に感じる割合は少なかった

具体的な例でいうと、「(ここ一年で)ストレスの健康への影響は全くない」と言い切る人に比べて、「ストレスはそれなりに/かなり健康に影響する」と答えた人はそれぞれ1.8倍、4.2倍も主観的に不健康だったといいます。そしてこの傾向はメンタルについても同じように報告されており、いよいよ「ストレスは悪い!」という考え方は危ない様相を呈してきております。

赤羽(Akabane)

まとめると、ストレスの健康被害は考え方次第で少なからず変わってくるかもしれません。ストレスは悪いものだ!と全面否定するよりは、前向きにさせてくれる良いストレスはどんどん利用して、よろしくないストレスには「コーピングレパートリー」なんかを作って戦略的に太刀打ちしていくとよいかと思います。

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参考文献&引用

#1 Abiola Keller, Kristin Litzelman, Lauren E. Wisk, Torsheika Maddox, Erika Rose Cheng, Paul D. Creswell,Whitney P. Witt,”Does the Perception that Stress Affects Health Matter? The Association with Health and Mortality“,Health Psychol. 2012 Sep; 31(5): 677–684.