赤羽(Akabane)
目次
定番のプチ断食「8時間ダイエット」を遅い朝食×早い夕食でやると血糖値に良いみたいだ
8時間ダイエットとは、一日のうち8時間だけ食事をして良い時間を決めて、残りの16時間はカロリーのあるものを摂らないというプチ断食の一種であります。
この記事では、この8時間ダイエットを特定の時間帯にセットすると血糖値コントロールに有利かも!というデータを紹介します。
朝食遅め&晩御飯早めの8時間ダイエットで血糖値がよくなる
2020年にオーストラリアカトリック大学が発表したランダム化クロスオーバー試験(#1)によると、朝遅めで夜は早めに食事を済ませる8時間ダイエットで、血糖値の改善が見られたようです。
この研究では肥満体型の男性11名(平均38歳)を対象に、以下の2つのグループをランダム順で体験してもらう実験を行いました。
- 8時間ダイエット:朝を10時、昼を13時、夜を17時に済ませて食事の時間を8時間におさめる
- 食事間隔長めグループ:朝を7時、昼を14時、夜を21時に済ませる
各グループは5日間ずつ続いて、次のグループまでには10日間の期間(前のグループの影響を消すための間隔)が設けられたようです。で食事自体はラボで支給されて、食後や24時間の血糖値平均などを測ったみたい。
そして結果を比べてみると、以下のようなことがわかりました。
- 8時間ダイエットのほうが食事間隔が長めなグループよりも24時間の血糖値が軒並み低かった(−5.5 ± 9.0 mmol/L/h, p = 0.09)
- 夜間の血糖値に関しては、8時間ダイエットのほうが有意に低かった(−4.2 ± 5.8 mmol/L/h, p = 0.04)
- 8時間ダイエットを経験した後の方が主観的な満足感も高かった
まとめると、8時間ダイエットを行った場合の方が、食事タイムの間隔が長い場合よりも夜間の血糖値が有意に緩やかで、感覚的にも満足感が高かったんですね。
8時間ダイエットのほうが全体的に血糖値が低かったのは、夜間にご飯を食べない分、睡眠時などは血糖値が上がらないからですね。
注意点・まとめ
ただし注意点もあって、ザッと以下の点は押さえておくと良さそうです。
- サンプルサイズは小さい:参加者が少ない分統計的なパワーは弱い
- どこまで一般化できるかはわからない:今回対象になったのは肥満体型で普段座りがちな男性のみだったので、ほかの層でどこまでの結果が得られるかは不明
- 食事はやや高脂肪だった:一日の総カロリーの50%が脂質で、一般的な食事とは言えない
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- 8時間ダイエットとは、一日のうち8時間だけ食事をして良い時間を決めて、残りの16時間はカロリーのあるものを摂らないというプチ断食の一種
- 朝10〜夕方18時までの8時間ダイエットで一日を通しての血糖値、特に夜間の血糖値が下がっていた
- 8時間ダイエットを実践する場合、定番の朝飯抜きではなく今回のように食事の時間帯を前に倒すのもアリかもしれない
こんな感じでしょうか。8時間ダイエットとしては新しいやり方ですが、やってみると面白いかもしれませんね。
赤羽(Akabane)
関連記事はこちらもどうぞ
【断食中の飲み物も注意】8時間ダイエットで自然とカロリー摂取が減って痩せるかも!最強のプチ断食「リーンゲインズ」でシンプルにバッキバキな体を手に入れる方法参考文献&引用
#1 Evelyn B. Parr, et al. A Delayed Morning and Earlier Evening Time-Restricted Feeding Protocol for Improving Glycemic Control and Dietary Adherence in Men with Overweight/Obesity: A Randomized Controlled Trial. Nutrients 2020, 12(2), 505.