寝起きの目覚めを最適化するアラーム音の特徴はこれだ!というオンライン調査の結果

寝起きの目覚めを最適化するアラーム音の特徴はこれだ!というオンライン調査の結果

赤羽(Akabane)

今回は「アラーム音の種類によって目覚めって変わるの?」というお話です。

寝起きの目覚めを最適化するアラーム音の特徴はこれだ!というオンライン調査の結果

寝起きに頭がぼーっとしたりすることはありますよね。人によってはこれが何時間も続いたりすることがあるようで、これを「睡眠惰性」と言います。

そして朝起きるのに目覚ましをセットする方は多いかと思いますが、この記事ではアラーム音の種類が寝起きの目覚めに影響するかも!というテーマで見てみましょう。

アラーム音の種類で寝起きの目覚めが全然違う?!

2020年にRMIT大学が発表した研究(#1)によると、どうやらアラーム音は主観的にリズムやメロディーを感じられる音にした方が目覚めが良くなるようです。

この研究では若者から高齢者まで50名の参加者を対象に、彼らの性別や年齢などのステータスから目覚ましのアラーム音(メロディー、リズム、テンポなど)、普段の目覚めに関するオンラインアンケート調査を実施、そこから各項目に相関が見られるのか?をチェックしていったんですね。

すると結果分かったのは、以下のようなことでした。

結果
  • 睡眠惰性と客観的なアラーム音の分類の間には特に相関は見られなかった
  • ただ参加者自身が主観的にメロディーを感じられる音は睡眠惰性の「全くない」と相関が見られた
  • 逆にメロディーがあるともないとも言えない真ん中くらいの音は睡眠惰性の「よくある」と相関が見られた

まとめると、自分でメロディーを感じられる音楽をアラーム音に設定した方が、寝起きの目覚めは良いのかも!ということですね。またこうした音楽はリズミカルにも感じられる傾向があったようで、寝起きの目覚めに影響する要素としてはメロディーとリズムが強いのかも?とも考えられています。

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、まだこのテーマでの実験は数が少なくて、実験の質もオンラインでのアンケート調査と初歩的なものです。つまりデータの質はまだまだ低いので、今後もっと詳しい検証が必要ということ。

またメロディーのある音楽やない音楽、その真ん中の音楽など、分類によって具体的な例が調査データからはわからないのも少しモヤモヤします。それなら好きなバンドの曲を流せばいいのか?といった細かい部分はよくわかっていません。

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • 寝起きの良い目覚めと相関が見られたアラーム音は主観的にメロディーを感じられる音だった
  • 逆に寝起きの頻繁な睡眠惰性と相関が見られたのはメロディーがあるともないとも言えない中間くらいの音だった
  • まだまだ検証実験は必要だが、現時点ではメロディーとリズムが感じられる音楽をアラーム音に選ぶといいかも

こんな感じでしょうか。一番は睡眠リズムを一定にして、目覚まし不要でスッキリ起きられることなんでしょうがね..(笑)

赤羽(Akabane)

メロディーを感じられる音と言われてもちょっとよくわからないですが、しっかり旋律があれば何でもいいのかな?と思います。この辺りは色々試してみる他なさそうですね。

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参考文献&引用

#1 McFarlane SJ, Garcia JE, Verhagen DS, Dyer AG (2020) Alarm tones, music and their elements: Analysis of reported waking sounds to counteract sleep inertia. PLoS ONE 15(1): e0215788.