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【全乳か低脂肪か】5大陸21か国の調査で分かった乳製品の「真の健康効果」と「食品別リスク低下レベル」

5大陸から21か国を調べて分かった事実「乳製品は早死にリスクを下げて心疾患や脳血管疾患の予防にもなる」

5大陸21か国の調査で分かった乳製品の「真の健康効果」と「食品別リスク低下レベル」

5大陸21か国の調査で分かった乳製品の「真の健康効果」と「食品別リスク低下レベル」

今回は「乳製品ってやっぱりしっかり摂ったほうがいいんじゃないか?」というお話です。

まずは乳製品の現時点での科学的な見方を確認して、次に今回のメインになる研究を見ていきましょう。

乳製品は飽和脂肪酸が多いから減らしたほうがいい!という主張

乳製品は、現段階で「減らすべき食品」として認識されていて、その理由が飽和脂肪酸です。

世界保健機構(WHO)の現在のガイドライン(#1)でも、「飽和脂肪酸は全体の摂取カロリーの10%以下にしておきましょう」となっています。

ただ乳製品には、飽和脂肪酸以外にもあらゆるアミノ酸、ビタミンK、自然トランス脂肪酸、カルシウムなど豊富な栄養素が含まれます。この点は後々ポイントになってくるので、頭の隅に入れておくと良さそうです。

医学雑誌の権威「ランセット」掲載の5大陸21か国の大規模観察研究

ではここから本題へ。今回参考になるのが2018年に医学雑誌「ランセット」に掲載された研究(#2)です。

これは5大陸から21か国を対象に、136384名分(35~70歳)の食生活データを集めたもので、ここで対象になった乳製品は「牛乳」「チーズ」「ヨーグルト」「バター」の4つだったようです。(残念ながら日本は含まれず..)

で更に乳製品を「全乳」「低脂肪」に分けつつ、対象者を乳製品の摂取量ごとに分類して、乳製品の全体摂取量と早死に、循環器疾患リスクとの相関を調べたんですね。

こうした調査を中央値で9.1年間行ったところ、期間中に10567件の死亡と循環器疾患発症が確認されました。そしてここから、次のようなことが分かりました。

一日2サービング以上乳製品を食べていた人は、全く食べなかった人より..
  • 早死にリスクと循環器疾患発症リスク全般が16%低かった
  • 総死亡リスクが17%低かった
  • 循環器疾患以外の原因による死亡リスクが14%低かった
  • 循環器疾患による死亡リスクが23%低かった
  • 主な循環器疾患発症リスクは22%低かった
  • 脳卒中発症リスクは34%低かった
  • 心筋梗塞発症リスクは11%低かった(*有意な差ではない)

簡単にまとめると、乳製品を普段からしっかり食べていた人は、全く食べなかった人より早死にリスクと循環器疾患発症リスクがちょっとずつ下がっていたんですね。

では具体的に、乳製品別の結果はどうだったのか?ザっとこんな結果になっていました。

  • 牛乳:一日1杯(244g)以上飲む人は全く飲まない人より全般リスクが10%低かった
  • ヨーグルト:一日1カップ(244g)以上食べる人は全く食べない人より全般リスクが14%低かった
  • チーズ:一日1スライス(15g)以上食べる人は全く食べない人より全般リスクが12%低かった(*有意な差ではない)
  • バター:一日1スプーン(5g)以上食べる人は全く食べない人より全般リスクが9%高かった(*有意な差ではない)
  • 全乳/低脂肪乳:どちらでも関係なく同様の結果が得られた

どうやら「牛乳」と「ヨーグルト」が特に効果的で、全乳/低脂肪では違いが見られなかったみたい。ちなみにバターに関しては、全体的に摂取量が少なかったようでデータとしてあまり参考にならないかも。

ちなみにここで得られた結果は、

年齢、性別、学歴、住んでる地域(都会or郊外)、喫煙歴、運動習慣、糖尿病罹患歴、家族のがんや循環器疾患イベント、他の食品の摂取量(果物、野菜、赤肉、デンプン)、総摂取エネルギー

こういった別の要素もしっかり調整した上でのもの。しかも調査開始から2年間で発生した死亡・循環器疾患発症イベントを除外しても同じ結果が得られたようで、元々疾患にかかりやすかった可能性のある人の事もしっかり考慮できています。

注意点・まとめ

ただ今回の研究にも注意点はあって、

  • 食事の内容を調査開始時点の1回しか調べていない
  • 食事の調査方法がセルフレポート(自己申告なので主観が混じりやすい)
  • あくまで今回調べた効果は「総死亡リスク」「循環器疾患リスク」

この辺りは押さえておくとよろしいかと思います。特に食事の調査が1回しか行われていないのは問題。9年間にわたる調査期間で食生活がずっと同じとは考えづらいですからね..。

では以上を踏まえて今回のまとめといきます。

ポイント
  • 「乳製品はなるべく減らして低脂肪に」は飽和脂肪酸だけをやり玉に挙げていて主張としては微妙かも
  • 乳製品を多く摂る人は全く摂らない人と比べて早死に、循環器疾患発症リスクがちょっとずつ低かった
  • 特に「牛乳」「ヨーグルト」がおすすめ、全乳/低脂肪にはこだわる必要がなさそう

こんな感じでしょうか。乳製品には飽和脂肪酸だけじゃなくて他にも色々な栄養素が含まれますし、チーズやヨーグルトになると発酵食品として腸にも嬉しい食品に。

やはり食品の健康を「ひとつの栄養素」だけで考えてしまうと視野が狭くなるんだなとよく分かりますね。

赤羽(Akabane)

ということで乳製品はそれ程厳しく制限しなくてもOKかと思います。今回の研究では牛乳とヨーグルトが良かったようですが、最近のメタ分析(#3)では、「チーズも心疾患や脳卒中リスク低下に良いよ!」との報告が上がっています。この辺りは組み合わせでバランスよく摂ってあげると良いんではないでしょうか。

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参考文献&引用

#1 WHO. Healthy diet. accessed on 22nd July 2019.

#2 Dehghan M, Mente A, Rangarajan S, et al. Association of dairy intake with cardiovascular disease and mortality in 21 countries from five continents (PURE): a prospective cohort study. Lancet. 2018 Nov 24;392(10161):2288-2297.

#3 Alexander DD, Bylsma LC, Vargas AJ, et al. Dairy consumption and CVD: a systematic review and meta-analysis. Br J Nutr 2016;115: 737–50.