エビデンスベースドの大敵「確証バイアス」に注意!【心理学・データ分析】

2018年6月2日エビデンスベースド入門

 

確証バイアスとは

バイアスはすさまじい
johnhain / Pixabay

参考図書『伝えるための心理統計』(勁草書房)の説明を借りると次のようなものです。

私たちの思考や判断によく見られる傾向に確証バイアスがあります。これは、さまざまな情報から、自分自身が持つ仮説やアイデアに合致する証拠、すなわち確証を重視する傾向です。私たちは、日常場面でも自分の考えに一致する証拠ばかりを探し、それと一致しない証拠、すなわち、反証を探すことはほとんどないことが広く知られています。

これは多くの方が心当たりあるのではないでしょうか?自分が「こうだ!」と思ったらそれを裏付けて肯定するような情報ばかり集めてしまう。その反対をいく情報はほぼ無視。そうやって「自分はやっぱり正しかった!」と再確認したくなるのですね。

 

 


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Wasonの四枚カード問題

『伝えるための心理統計』(勁草書房)p153より引用。

確証バイアスの良い例として「Wasonの四枚カード問題」というものがあります。以下の規則を踏まえて問題に答えてみましょう。

  • 問題「カードの一方の面に母音が書かれているなら、もう一方の面には偶数が書かれている」という規則が正しいか確かめるにはどのカードを見たらわかるか?
  • カードは一方の面にアルファベット、もう一方の面には数字が書いてある
  • 必ず確かめなければならないカードしか確認できない(全部めくるのはナシ)

 

 

では答えを予想していきます。

「E」と「4」を選ぶ

かなりの人がこの答えに行きつくのではないでしょうか。ですがこれは不正解です。

「E」と「7」を選ぶ

こっちが正解となります。「カードの一方の面に母音が書かれているなら、もう一方の面には偶数が書かれている」この問題文に引っ張られて多くの人は仮説を肯定する情報、ここでは「E=母音」「4=偶数」を選んでしまう傾向にあるようです。

ですが仮説を肯定するカードを選んだところで、反対のケースを全く考えていないのでこれでは問題文が成り立つかはまだわかりません。そして問題文は言い換えると次のような感じでしょうか。

 

カードの一面に母音が書かれているなら、もう一面には奇数があってはいけない

 

これを調べるには「E(=母音)の裏が偶数であるか」「7(=奇数)の裏が母音であるか」確証と反証をそれぞれで調べればようやくわかりますね。

ということで論文や本、サイトなんかで情報を集める時はこのことに気を付けてみると良さそうです。

 

参考文献&引用

# 大久保街亜、岡田謙介著『伝えるための心理統計』勁草書房、2012年。