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因果関係をハッキリさせる研究法「ランダム化比較試験(RCT)」とは?【データ分析の基礎】

2018年12月15日エビデンスベースド入門

 

ランダム化比較試験(RCT)とは

簡単に言うと、「AとBグループ(場合によってはC,Dと続くことも)間で比べて結果に差がどうでるか見る研究方法」ですね。また因果関係を明らかにするのに一番適している研究方法であります。詳しいRCTの研究ステップは図書『心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門』(金剛出版)を参考にします。

  1. リサーチ・クエスチョン
  2. 参加者をランダムにグループ分け
  3. 介入実験開始!
  4. 結果の差をグループで比べる

 

 
まず、リサーチ・クエスチョンの段階で「誰を対象に、どんな介入を、何と比較したら、何がどうなるか」を決めます。そして参加者はランダムにグループ分け(色んな方法がある)されます。参加者のグループ分けに偏りが出ないようにするためです。そして実験が始まってグループ間でどんな違いが出るかが観察されていくのですね。このRCTは医療の臨床試験なんかで頻繁に使われていて、例えば次のようなグループ分けはもはや鉄板です。

Aグループ…新薬「キットヨクナール」を毎日飲むグループ
Bグループ…プラセボでただのビタミン剤(効果なし)を毎日飲むグループ

このグループ分けで比べられる効果は、新薬「キットヨクナール」の効き目ですよね。もしこの研究の結果、両グループで違いが見られたら、それはキットヨクナールのおかげである可能性が高い!ということになります。ここでは例として「血圧が下がった」としましょう。するとようやく次のようなことが言えます。

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マケレリスト赤羽

新薬「キットヨクナール」には血圧を下げる効果がある!

上の例では省きましたが、もちろん「キットヨクナールを飲む」以外の結果に関わってきそうな要素はなるべく同じに揃える必要があります。例えば飲むタイミング、量、できれば睡眠時間帯や食生活などです。ここの要素の調整が効いているほど、導き出される因果関係は信頼できるものになります。

ちなみに研究の信頼度で言えば、質の高いランダム化比較試験(RCT)をかき集めたメタ分析(メタアナリシス)が最強、エベレストの頂きです。例えばこの研究。

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マケレリスト赤羽

絶えず論文を紹介し続ける当ブログでは研究の信頼性は最重要。知っておいて損はない知識です。

 

 

参考文献&引用

# 伊藤公一朗著『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社新書、2017年。

# 原田隆之著『エビデンス・ベイスド・プラクティス入門 エビデンスを「まなぶ」「つくる」「つかう」』金剛出版、2015年。