「運動が続かない…」そんな時、最良のパートナーはワンちゃんかもしれない

「運動が続かない...」そんな時、最良のパートナーはワンちゃんかもしれない

赤羽(Akabane)

今回は「運動のお供に犬が最高のパートナーかも!」というお話です。

「運動が続かない…」そんな時、最良のパートナーはワンちゃんかもしれない

早速ですが、この件について面白い研究結果を覗いてみましょう。

犬を飼っている人はそうでない人よりしっかり運動している?

これは2019年にリバプール大学が発表した研究(#1)で、イギリスの385家庭に住む692名を対象に、犬の飼い主は運動量が多いのか?を調べた調査です。

まず参加者らの内訳はこんな感じでした。

  • 犬の飼い主の大人(191名)
  • そうでない大人(455名)
  • 子ども(46名)

そして彼らの普段の運動量をアンケートで調査して、現在の運動量のガイドラインである週150分以上というラインと比べてどうか?をみていったんですね。

すると結果、こんなことがわかりました。

結果
  • 犬の飼い主はそうでない人より余暇にウォーキングをすると答えた割合が14倍も高かった
  • 運動のガイドラインを超えている割合は犬の飼い主のほうがそうでない人より4倍多かった
  • 犬が居る家庭の子供もより外で遊んだりよく歩く傾向が見られた

まとめると、飼い主だけではなくて、ワンちゃんを飼っている家庭全体で運動量が多かったんですね。

要因として筆頭で考えられるのは、やはり犬との散歩でしょうか。調査によると、犬の飼い主は中央値で週7回一緒に散歩に出かけていたようです。しかもこれは、普段の運動に加えて行われていて、運動の代わりというわけではなかった様子。

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、今回出た数字は状況によってかなり変わってきそうです。

例えばアメリカやオーストラリアで行われた同じような研究では、犬の飼い主の運動量は今回ほど増えていなかったり、実際に週150分以上一緒に散歩に出かける割合も半分以下でした。つまり国によって、犬の飼い方や習慣も違うので、犬を飼っていればOKとはならないんですね。

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • イギリスでは犬の飼い主はそうでない人の4倍も週150分以上の運動ガイドラインを満たしていた
  • この結果は国によってもかわってきそう
  • 犬と一緒に運動したり散歩する時間がカギかもしれない

こんな感じでしょうか。ワンちゃんと普段から一緒に動いたり、遊んだりする機会があれば、それが立派な運動習慣になっているかもよ?ということですね。

赤羽(Akabane)

ということでワンちゃんの飼い主さんは朗報でした。ペットは普段の人生満足度を高めてくれたり、本当たくさんの恩恵をもたらしてくれます。メリットだけ求めて飼うのはどうかと思いますが、しっかりお世話できるなら招き入れてみてもよろしいかと思います。

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参考文献&引用

#1 Carri Westgarth, Robert M. Christley, Christopher Jewell, Alexander J. German, Lynne M. Boddy & Hayley E. Christian. Dog owners are more likely to meet physical activity guidelines than people without a dog: An investigation of the association between dog ownership and physical activity levels in a UK community. Scientific Reportsvolume 9, Article number: 5704 (2019).