最凶の組み合わせ「高脂肪×高糖質」の食品が肥満の最大の原因かもしれない件。

2019年3月29日体の仕組み, 栄養成分、物質, 考察編

本来、人間の体型は太らないようにできているが…

セットポイント理論 体型 維持

前回『セットポイント理論』の観点から「どうして現代人は肥満が多いの?」という問題についてお話しました。セットポイント理論というのは、人間の体型は本来ちょうど良いところで維持されるようになっているというもの。ではなぜ現代人には肥満が多いのか?これには現代の社会的背景が大きく関係していたんですね。中でもファストフードやお菓子など味の良い高カロリー食品の台頭が大きな原因だと考えられております。
 

 

「高脂肪×高糖質」の食事は異常な食欲を引き起こす

といったところで、今回は現代人の肥満の大きな原因が分かったかも!という情報を共有します。参考になるのが2018年に発表された研究(#1)でして、この研究では206人を対象に以下のような実験をおこなったようです。
 

  • まず朝食を与え、5ユーロ(650円ほど)を資金として与える
  • PCからネットの「スナックオークション」に参加、ルールは以下の通り
  • fMRIにて脳を測定
  • 高糖質、高脂肪、高糖質×高脂肪の食品のカロリーを見積もってもらう
スナックオークションのルール
其の一:画面に出てくるスナックから好きなものを選んで入札してよい
其の二:落札できたらスナック+おつりももらえる
其の三:何も落札できなかったら5ユーロがそのままもらえる
スナック種類:「高脂肪」「高糖質」「高糖質×高脂肪」の計39の食品
 

何とも面白い実験ですね。ちなみに食品の具体例としては、脂肪のみならチーズ系、炭水化物のみならパンなどが当てはまります。すると結果はこんな感じに。
 

  • 好みにかかわらず「脂肪×糖質」の食品に多額が入札されていた
  • 入札の瞬間には線条体や視床背内側核といった部位が活性化
  • 脂肪のみの食品のカロリーは正確に見積もれていた
  • 「高糖質」「高糖質×高脂肪」食品のカロリーは見積が大きく外れていた

 

(#1)より引用&運営者が編集
 

 
入札の瞬間には脳の報酬系と呼ばれる快感を司る回路が活性化、そして実際に多額を入札。ここから言えることは、ハンバーガーやドーナツ、家系ラーメンなどの脂こってり&バリバリの高糖質食は、我々人間の脳のシステムを暴走させてしまうということ。

また、食品のカロリー見積については、“脂肪”は正確にカロリーを見積もれた一方、“糖質”や“糖質×脂肪”の食品は的外れな回答だったとのこと。つまり気づかぬうちに高カロリー食品をたくさん食べちゃっている可能性があるかもしれないんですね。

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マケレリスト赤羽

結論、ファストフードや菓子パンなどの「高糖質×高脂肪」食品は長期的に見て肥満の原因になりそうです。こうした食品を食べ続けると、どんどん脳の報酬回路が暴走してしまい食欲が止まらなくなったり。心当たりある方は、まずは「『セットポイント理論』応用編」を参考に脳のシステムを正常にすることが先決ですね。

参考文献&引用

#1 DiFeliceantonio AG, Coppin G, Rigoux L, Edwin Thanarajah S, Dagher A, Tittgemeyer M, Small DM,”Supra-Additive Effects of Combining Fat and Carbohydrate on Food Reward.“,Cell Metab. 2018 Jul 3;28(1):33-44.