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最凶の組み合わせ「高脂肪×高糖質」の食品が肥満の最大の原因かもしれない件。
早速ですが、上記のテーマについて面白いデータを見ていきましょう。
「高脂肪×高糖質」の食事は異常な食欲を引き起こす
参考になるのが、2018年に発表された研究(#1)で、この研究では206人を対象に以下のような実験をおこなったようです。
- まず朝食を与え、5ユーロ(650円ほど)を資金として与える
- PCからネットの「スナックオークション」に参加、ルールは以下の通り
- fMRIにて脳を測定
- 高糖質、高脂肪、高糖質×高脂肪の食品のカロリーを見積もってもらう
スナックオークションのルール
其の一:画面に出てくるスナックから好きなものを選んで入札してよい
其の二:落札できたらスナック+おつりももらえる
其の三:何も落札できなかったら5ユーロがそのままもらえる
スナック種類:「高脂肪」「高糖質」「高糖質×高脂肪」の計39の食品
其の二:落札できたらスナック+おつりももらえる
其の三:何も落札できなかったら5ユーロがそのままもらえる
スナック種類:「高脂肪」「高糖質」「高糖質×高脂肪」の計39の食品
何とも面白い実験ですね。ちなみに食品の具体例としては、脂肪のみならチーズ系、炭水化物のみならパンなどが当てはまります。すると結果はこんな感じに。
結果
入札の瞬間には脳の報酬系と呼ばれる快感を司る回路が活性化、そして実際に多額を入札。ここから言えることは、ハンバーガーやドーナツ、家系ラーメンなどの脂こってり&バリバリの高糖質食は、我々人間の脳のシステムを暴走させてしまうということ。
また、食品のカロリー見積については、“脂肪”は正確にカロリーを見積もれた一方、“糖質”や“糖質×脂肪”の食品は的外れな回答だったとのこと。つまり気づかぬうちに高カロリー食品をたくさん食べちゃっている可能性があるかもしれないんですね。
赤羽(Akabane)
結論、ファストフードや菓子パンなどの「高糖質×高脂肪」食品は長期的に見て肥満の原因になりそうです。こうした食品を食べ続けると、どんどん脳の報酬回路が暴走してしまい食欲が止まらなくなったり。心当たりある方は、まずは「『セットポイント理論』応用編」を参考に脳のシステムを正常にすることが先決ですね。
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参考文献&引用
#1 DiFeliceantonio AG, Coppin G, Rigoux L, Edwin Thanarajah S, Dagher A, Tittgemeyer M, Small DM,”Supra-Additive Effects of Combining Fat and Carbohydrate on Food Reward.“,Cell Metab. 2018 Jul 3;28(1):33-44.