赤羽(Akabane)
今回は「収入が少なくても幸せな人の特徴って?」という疑問がテーマです。
目次
収入に関係なく幸せな人の特徴はコレ!という広島大学の研究
実はこれについて、直近で日本から面白い研究が発表されていました。
マインドフルネスは年収を上回る幸福のカギ?
これは2018年に広島大学が発表した研究(#1)で、20~60歳の734名を対象に、年収や幸福度、マインドフルネス度に関するウェブ調査を行うというもの。
そしてこの結果わかったのが、
結果
- マインドフルネス度が高い対象者は年収に関係なく幸福度が高い傾向にあった!
- マインドフルネス度が低い場合は年収が高いほうが幸福な傾向にあった!
ということでした。つまり幸福のカギを握っているのは日頃のマインドフルネスだと。
ちなみにマインドフルネスというのは、よく「今この瞬間に意識を向ける」みたいに表現される概念のことです。わかりやすい例を挙げると、
- 先に見える信号が点滅し始めたので急いで渡った
- スマホを見ながらご飯を食べた
- 風呂でその日の仕事についてぼんやり振り返った
こうした行動は全て過去や未来に意識が向いていて、マインドフルネスになれていない状態。現代人に足りてない要素ではないかと思うわけです。
そして研究には続きがありまして、マインドフルネスが高い人の中でも次の2つの条件が非常に重要だったようです。
マインドフルネスのポイント
- 自分の経験を批判的に見ない
- 自分の体験を言葉で表現するのが得意
これらはどちらもマインドフルネスに結びつきます。普段から目の前のことに注目している人はその体験がより頭に残りやすいし、客観的に物事を見ることができるので批判的な感情にも流されにくい、と。
ただ今回の結果だけではエビデンスとしてちょっと弱い感は否めません。が一応マインドフルネスには不安やメンタル全般への効果が認められておりますので、この辺もあわせるともっともらしい結果かと思います。
赤羽(Akabane)
まとめると、収入に関係なく「マインドフルネス」の感覚があれば幸福に暮らしていけるかも!というお話でした。具体的なトレーニングとしては以下が参考になるかと思います。ご参考までに。
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人生の質を高める「マインドフルネス」を鍛える6つのテクニック参考文献&引用
#1 Yoshinori Sugiura and Tomoko Sugiura,”Mindfulness as a Moderator in The Relation Between Income and Psychological Well-Being“,Front Psychol. 2018; 9: 1477.