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100歳超えの健康長寿「スーパーエイジャー」たちに見られた「ある共通点」とは?

健康長寿 テロメア 慢性炎症 老化 長生き

スーパーエイジャー(超高齢者)たちは何が違うのか?

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いつまでも若々しくいたい!というのは誰もが夢見ることですね。現に100歳近いのに頭の回転が速かったり、現役バリバリで運動をしていたりするご老人もいらっしゃいますから、健康長寿は不可能ではないことが分かります。

ということで今回は長生きや老化に関する重要な情報を共有。これは2015年にニューカッスル大学と慶応大学が協力して行った研究(#1)でして、100歳を超えるような高齢者たちの共通点は何なのか?を調べてくれた有難い内容。ここでは日本の1554人もの高齢者を調べたようで、彼らを大まかなにグループ分けした様子。具体的には、

  1. ‘長寿者’たちの子供(だいたい70歳代)
  2. 高齢者(85~99歳)
  3. 長寿者(100~104歳)
  4. セミ超(スーパー)長寿者(105~109歳)
  5. 超(スーパー)長寿者(110歳~)

このような区分け。そして彼らの体を徹底的に調べあげたのですが、こちらも具体的には、

  • テロメアの長さ..細胞の染色体の両端にあるキャップ状のもの。
  • 炎症性サイトカイン(IL-6,CRP,TNF-α)..体内で起こる火事のサイン。ストレスや不健康な食事、睡眠不足で増えることが分かっている。
  • 腎機能..腎臓で老廃物をろ過する機能。
  • 肝機能..肝臓で栄養を代謝したり老廃物を流す機能。
  • 細胞のダメージ..文字通りの意味。

こんなラインナップ。そしてこの結果をザックリまとめると、

  • 長期の炎症(慢性炎症)が最も老化につながるカギだった
  • 次点でテロメアの長さが老化の進行を予測していた
  • 腎臓や肝臓の機能や免疫細胞のダメージは炎症ほど老化につながっていなかった
  • 長寿者らの子供たちは炎症レベルが同年代よりかなり少なかった

どうやら慢性炎症がもっとも老化を促進させる要素であったみたい。そしてかねてから話題にのぼっていたテロメアの減少も次いでかなり老化を進めてしまう様子。

ちなみに、2005年の別の研究(#2)によると、テロメアの長さで老化や死亡率なんかのサインに影響があるのは75歳までだったという結果だったようです。これを踏まえると、今回の研究でいう’超長寿者’たちにテロメアはそれ程関係がない可能性が出てきます。

そして面白いことに、この研究では、100歳辺りを境にテロメアが長くなっていたみたい。これは長寿になるほど被験者のサンプル数が少なくなることも多少は関係ありますが、それにしても差がクッキリ。テロメアよりは慢性炎症レベルを見たほうがより正確かもしれません。

じゃあ抗炎症対策でオススメなのは?

ここまでで「慢性炎症対策が老化防止で間違いなさそう!」ということが分かりました。すると次に気になるのが具体的な対策方法。これについては、

現行の強力な抗炎症薬の長期使用は避けられている。それよりかは、より多方面で効果のあるメラトニンが好ましいだろう。これは抗炎症作用があり、広範囲で効くより安全な策だといえる。[筆者訳](#1)

とのこと。メラトニンといえば、睡眠リズムを整えることで有名ですが、そのアンチエイジング効果にも注目が集まっている優秀なホルモン。詳しくは以下をご参照くださいませ。

メラトニン ホルモン 睡眠 アンチエイジング 健康

赤羽(Akabane)

結論としては、慢性炎症の対策が現時点で一番効率のよいアンチエイジングだと言えそう。今回の研究では触れられなかったですが、抗炎症対策をするなら基本の「食事・睡眠・運動」を押さえるのがまずは先決なので、当ブログの過去の記事をさかのぼっていただければ何をしたらよいか把握できるかと思います。

参考文献&引用

#1 Yasumichi Arai,CarmenM.Martin,Ruiz,Michiyo Takayama,Yukiko Abe,Toru Takebayashi ,Shigeo Koyasu ,Makoto Suematsu,Nobuyoshi Hirose,Thomas von  Zglinicki,”Inflammation, But Not Telomere Length, Predicts Successful Ageing at Extreme Old Age: A Longitudinal Study of Semi-supercentenarians“,Volume 2, Issue 10, October 2015, Pages 1549-1558.

#2 C.M. Martin-Ruiz, J. Gussekloo, D. van Heemst, T. von Zglinicki, R.G. Westendorp,”Telomere length in white blood cells is not associated with morbidity or mortality in the oldest old: a population-based study“,Aging Cell, 4 (2005), pp. 287-290.