マッサージセラピーは本当に健康効果があるのか検証してみた。

2019年4月1日その他ストレス対策

 

マッサージセラピー

andreas160578 / Pixabay

年を取ればとるほどに頼りたくなるのが「マッサージ」ですね。仕事で疲れた身体をリラックスさせてくれますし、何より気持ちいいという。今回はそんなマッサージを科学的に健康効果があるのか?という点で検証してみます。

イリノイ大学が2004年に行ったメタ分析(信頼性の高い研究法)による研究(#1)によると、マッサージセラピーによって改めてあらゆる健康効果があることが分かったようです。研究の大まかな内容は以下の通りです。

 

 

ラクニネル


 

 

  • 37の関連研究(RCT)を調査
  • 総参加者は1802人
  • マッサージ師は資格持ちと素人で半々くらい
  • 各研究のグループは大体次のように分けられた
  1. マッサージセラピー受けるグループ
  2. マッサージセラピー受けないグループ
  • 調査するのは次の9つの項目
  • 状況不安
  • 特性不安
  • うつ症状
  • 抑うつ気分
  • コルチゾール値(ストレスホルモン)
  • セラピー直後の体の痛み度数
  • 血圧
  • 心拍数
  • セラピーから日を空けての痛み度数(数日、数週間後)

過去の研究からマッサージが効果的だとされる項目を調べて、改めてマッサージの体への影響を調べたようです。すると結果は次のようになりました。

 

  • 不安症状が64%減少した
  • 血圧が60%減少した
  • 心拍数が66%減少した
  • うつ症状が73%減少した
  • 特性不安が77%減少した
  • セラピー後日をまたいでの痛み度合いが62%減少した
  • 他の項目では両グループで優位な差は見られなかった

 

9のうち6つの項目で健康効果が観測されました。結果の%の数字は「セラピーを受けないグループ」と比較しての数字です。なので「セラピーグループのほうがセラピーを受けないグループよりも○○%低下した」という解釈になります。全体的にはリラックス効果があると言えそうです。一つ気になるのが、コルチゾール値が変わらなかったこと。”血圧や心拍数が低下している=副交感神経優位になってる=コルチゾール値も下がる”のでは?と思いました。いずれにしても、日頃感じているマッサージの効果は科学的にもなかなか信頼できるものかもしれません。

 

 

参考文献&引用

# Christopher A. Moyer,James Rounds,James W. Hannum”A Meta-Analysis of Massage Therapy Research“,Psychological Bulletin,Vol.130,No.1,pp3–18,2004.

# 心理学用語集サイコタム「状態不安・特性不安」
https://psychoterm.jp/applied/clinical/a18.html「2018年3月16日アクセス」