赤羽(Akabane)
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一瞬で効果アリ!即効性のストレスマネジメントテク「リアプレイザル」
参考は2014年にコロンビア大学などアメリカの大学教授らが発表したメタ分析(#1)。
リアプレイザルとは?
ではまずリアプレイザルとは何なのか?ザックリ見ていくと、
リアプレイザルとは、外部からの刺激に対するモノの捉え方を変える感情制御戦略であり、これによって感情的なインパクトを変えることができる。[筆者訳](#1)
これだけだと「何のこっちゃ?」かもしれないので具体例を挙げますと、事故の現場の映像を見せた時に恐怖の感情をどうにかするために「これはケチャップよ…!彼らは役者に違いないわ!」みたいに捉え方を変えちゃう、みたいなイメージです。もっと身近な例だと、何もしていないのに急に恋人が不機嫌になった時。
赤羽(Akabane)
みたいに、とりあえずポジティブに捉え直してみるんですね。実際に当研究ではfMRIで脳を測定しておりまして、結果はこんな風に出ています。
- リアプレイザルで外側側頭葉が活性化、左右の偏桃体の活動が制御された
- 前頭前野腹内側部は変化が見られず
簡単に言うと高ぶった感情の制御が効いてるということが神経科学の観点から判明したんですね。
ちなみにここのメカニズムは複雑で、脳のどの部位が干渉してくるのかは未だはっきり分かり切っていない状態。例えば、今回で言うと感情を司る「偏桃体」を制御するはずの前頭前野腹内側部は活性化していなかったりと、今後も研究が必要な分野だと言えます。
赤羽(Akabane)
参考文献&引用
#1 Buhle JT, Silvers JA, Wager TD, Lopez R, Onyemekwu C, Kober H, Weber J, Ochsner KN,”Cognitive reappraisal of emotion: a meta-analysis of human neuroimaging studies.“,Cereb Cortex. 2014 Nov;24(11):2981-90.
#2 Gregory P. Strauss , Kathryn L. Ossenfort, Kayla M. Whearty,”Reappraisal and Distraction Emotion Regulation Strategies Are Associated with Distinct Patterns of Visual Attention and Differing Levels of Cognitive Demand“,PLOS ONE,November 17, 2016.