精製砂糖と飽和脂肪の摂りすぎで認知機能が低下するかも!BDNF(脳由来神経栄養因子)や海馬への悪影響

2019年4月16日体の仕組み, 栄養成分、物質, 考察編

精製砂糖と飽和脂肪の摂りすぎは脳にも悪い?

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恐らくこの世の大多数の人が普段何気なく食べているお肉やスイーツ。ですがもし束の間の満足感と引き換えに、それが脳に悪影響を与え続けているとしたら…?

ということで、2002年にカリフォルニア大学が発表したラット研究(#1)によると、たった2か月精製砂糖と飽和脂肪を多く摂取するだけで、BDNF(脳由来神経栄養因子)が減少し、海馬にも悪影響、認知能力も低下したようです。

「BDNF(脳由来神経栄養因子)」は簡単に言うと、脳の海馬という部分に密集している物質のこと。これが増えると脳の機能が高まって頭が良くなるかも!と言われております。

実験の内容

ザっと実験の内容を見ていきますと、
 

  • 雌のラット344匹が対象
  • 期間は2ヵ月、6ヵ月、2年で調査した
  • ラットたちは次のグループに分類された
  1. 精製砂糖&飽和脂肪グループ
  2. 低脂肪&複合炭水化物グループ

 
こんな様子。そして分けられた期間ごとに脳の状態をモニタリングしたのですね。すると精製砂糖と飽和脂肪を摂ったラットの結果は、

 

  • 全般的に海馬の機能が悪化した
  • 中でも海馬内のBDNFレベルは2ヵ月の時点で大幅に低下
  • 認知テスト(迷路を歩かせる)の結果も悪かった

 

参考文献&引用#1より引用
 

このようにハッキリと差が出ました。例えば上の図のAでは、期間ごと(2ヵ月、6ヵ月、2年)のBDNFレベルが出ているのですが、実験から2ヵ月の時点ですでにかなり減っています。これはつまり記憶力などの脳機能低下を意味するのですが、実際に迷路を使った認知テストの結果もよくなかったみたいです。

とはいえこれは動物を対象にした実験。「精製砂糖と飽和脂肪の摂りすぎは脳によろしく無さそうだ」ということはわかりましたが、ヒトにも当てはまるかどうかはハッキリしません。

といったところで次に参考になるのが、マッコーリー大学が2011年に発表した研究(#2)です。この研究では同様の実験を人で行った結果、同様の結果が得られたようです。要は人でも精製砂糖と飽和脂肪の摂りすぎは海馬に異変をきたしたんですね。

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赤羽(Akabane)

どうやら我々人間もボケたくなければ精製砂糖と飽和脂肪は控えめにしたほうが良さそうです。

 

参考文献&引用

#1 R Moltenia,R.J Barnarda,ZYinga,C.KRoberts,F Gómez-Pinilla”A high-fat, refined sugar diet reduces hippocampal brain-derived neurotrophic factor, neuronal plasticity, and learning“,Neuroscience,Vol.112,No.4,pp803-814,2002.

#2 Francis HM, Stevenson RJ,”Higher reported saturated fat and refined sugar intake is associated with reduced hippocampal-dependent memory and sensitivity to interoceptive signals.“,Behavioral Neuroscience,Vol.125,No.6,pp943-955,2011.