糖尿病患者でも卵を一日2個なら食べても大丈夫!”ある条件”を守りさえすれば..

2019年4月22日栄養成分、物質, 魚・肉類その他

「卵は一日何個まで?」論争

卵 コレステロール 糖尿病 何個まで

今回は何かと世間を騒がせる「卵何個まで?」論争について。卵については過去に当ブログでも結構ガッツリ書いておりまして、ポイントだけまとめると、現時点で言えるのはここまででした。
 

  • 卵で心臓疾患のリスクは高まる!はウソ
  • 一日一個以上食べると二型糖尿病のリスクが高まるかも..
  • 二型糖尿病患者が卵を多く食べると心臓疾患リスクが高まるかも..

 
一言でまとめると、卵の多量摂取は心疾患リスクには全然響かないけれど、二型糖尿病には影響するかも?位の結論だったんですね。食べ物にまつわる判断は色々なリスクを考慮しなきゃいけないので難しいなぁ。

 

糖尿病予備軍患者が卵を一日2個食べるとどうなるのか?

卵 一日何個 糖尿病

といったところで、今回はそんな卵研究に進展が見られたので新情報を共有。参考は2015年に発表されたRCT研究(#1)を更に追跡した研究(#2)でして、この手の研究では長めな一年間という期間で以下の実験を行いました。
 

  • 140名の糖尿病患者、予備軍患者が対象*
  • 参加者を以下のグループに分けた*
  • ポイントは以下の通り*
*参加者の条件
*グループ分け
*重要ポイント
 

これまでの研究と違うのは研究デザインで、今回は“卵の個数”以外の別要素をなるべく排除して結果の差を見ております。つまり純粋に食べる卵の個数の違いが結果に反映されやすいということで、この点では幾分信頼度は高いと言えましょう。そして結果をザっと見ていきますと、

 

  • 体重、血中コレステロール値、中性脂肪、炎症サインの数値に両グループ間で差がなかった!*
(#2)より引用。両グループの体重の変化を表す。横軸=期間、縦軸=体重(kg)
*詳しい測定内容
 

こんな結果になりました。どうやら糖尿病患者でも、それ以外の部分で健康な食生活を送っていれば、一日2個卵を食べようが何ら問題はなかった、と。

そして更にポイントを挙げるとすれば、今回“卵”として食べたのがゆで卵ポーチドエッグだったという点。どちらも油を使用しない卵料理でして、カリッカリに焼き上げた目玉焼きやスクランブルエッグではないというところが重要かと。

タイトルの“ある条件”
  • 卵以外のところで健康な食事をしていること
  • 卵はゆで卵やポーチドエッグみたいに油で揚げたりしない調理で食べること
  • 定期的に運動を心がけること
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赤羽(Akabane)

結論、一般的な人でも糖尿病患者でも、結局は科学的に健康な食生活を送ってさえいれば卵を2個食べようが何ら悪影響はなさそう。そして益々「卵の食べ過ぎは心臓疾患リスクを高める!」説は無いなぁ..と思いました。もっと長期の研究があれば確信に変わりそうですが、とりあえず私は地中海式ダイエットのガイドラインに沿いつつゆで卵を定期摂取していく所存です。

 

参考文献&引用

#1 Fuller NR, Caterson ID, Sainsbury A, Denyer G, Fong M, Gerofi J, Baqleh K, Williams KH, Lau NS, Markovic TP,”The effect of a high-egg diet on cardiovascular risk factors in people with type 2 diabetes: the Diabetes and Egg (DIABEGG) study-a 3-mo randomized controlled trial.“,Am J Clin Nutr. 2015 Apr;101(4):705-13.

#2 Fuller NR, Sainsbury A, Caterson ID, Denyer G, Fong M, Gerofi J, Leung C, Lau NS, Williams KH, Januszewski AS, Jenkins AJ, Markovic TP,”Effect of a high-egg diet on cardiometabolic risk factors in people with type 2 diabetes: the Diabetes and Egg (DIABEGG) Study-randomized weight-loss and follow-up phase.“,Am J Clin Nutr. 2018 Jun 1;107(6):921-931.