赤羽(Akabane)
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りんごポリフェノールが女性のお肌を紫外線から守ってくれるみたいだ
ポリフェノールは、植物由来の成分のことで、強力な抗酸化作用を持ちます。酸化ストレスは慢性的な炎症に繋がったり、がんや心疾患などあらゆる生活習慣病とも密接に関係しているので、普段からポリフェノールを意識して摂っておくことは健康的だと言えましょう。
そこでこの記事では、りんごポリフェノールが女性のお肌を紫外線の脅威から守ってくれるかも？というデータを見ていきます。
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りんごポリフェノール豊富なサプリを毎日摂ればお肌の紫外線ダメージが軽減？
2020年にアサヒビールの研究所が発表したRCT(#1)によると、毎日りんごポリフェノールを十分な量摂ることでお肌の紫外線ダメージをかなり防げることが分かりました。
この研究では、65名の女性(20〜39歳、肌のタイプ2、3)を対象に、まず彼女らを以下の3つのグループにランダムで分けました。
- 高容量りんごグループ(21名)：600mgのりんごポリフェノールが含まれるサプリを毎日飲む
- 低容量りんごグループ(22名)：300mgのりんごポリフェノールが含まれるサプリを毎日飲む
- プラセボグループ(22名)：効果のない偽薬を毎日飲む
実験に使われたサプリは、研究元であるアサヒビールが開発した「Applephenon®」というタブレットで、63.8%のプロシアニジンを含んでいるそうです。
実験期間は12週間で、開始時に紫外線を体の一部に当てて、その後の患部の色素沈着や色の変化をグループ間で比較するという介入をしていました。これを一人当たり平均3箇所で、1箇所につき期間ごとに7回確認したようですね。
すると結果、こんなことがわかりました。
- りんごポリフェノールのグループはプラセボに比べて、紫外線照射後の肌の赤らみが抑制されていた
- メラニン色素の発生も抑えられていた
- 肌が焼けて暗くなるのも抑えられていて、プラセボグループよりも明るさがキープされていた
(#1)より引用。上から紅斑、メラニン、肌の明るさのグラフ。青が高用量、赤が低用量、緑がプラセボ。横軸は実験期間を表す。まとめると、りんごポリフェノールサプリを飲んでいたグループで、紫外線による赤らみやメラニン色素、肌焼けの発生を抑える効果が確認されたんですね。しかもその効果は、高用量(600mg)でも低用量(300mg)でも同様に確認されていて、一日300mgからでとりあえず効果は得られそうです。
またサプリの成分ごとに詳しく見てみると、どうやらプロシアニジンが今回の効果に大きく寄与していることも判明しました。いかんせん、ポリフェノールには強力な抗酸化作用がありますし、紫外線による酸化ストレスから肌を守ってくれる効果は十分ありそうですね。
ただ、肌表皮の水分量や保水力に関しては、グループ間で特に違いは見られなかったようです。
注意点・まとめ
また注意点もあって、ザッと以下の点は押さえておくとよろしいかと。
- 出資バイアスの恐れがある：実験で使用されたサプリは研究元が開発したものなので、都合の良いデータになっているかも
- 実験外で浴びる紫外線まではコントロールできなかった：12週間ずっと参加者をラボに閉じ込めるわけにもいかないので、普段の生活は各々に任せていた
- 参加者は女性のみ：男性では肌質なども違うため結果の程度は変わってくるかも
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- りんごポリフェノールを含むサプリで紫外線を浴びた後の紅斑やメラニン色素、肌焼けの発生を抑えこむ効果があった
- 成分の分析をしたところ、プロシアニジンが重要な役割を担っていることも分かった
- 高用量でも低用量でもあまり違いは見られなかったので、一日300mgくらいから始めてみてもいいかもしれない
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#1 Shoji, T.; Masumoto, S.; Moriichi, N.; Ohtake, Y.; Kanda, T. Administration of Apple Polyphenol Supplements for Skin Conditions in Healthy Women: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Clinical Trial. Nutrients 2020, 12, 1071.
※当記事はメンテナンス済みですが、2020年5月22日に公開された時点での内容となっておりますので、情報が古くなっている場合もあります。
