赤羽(Akabane)
目次
コーヒーの健康効果と飲むと危ないかも..な人、摂取基準はどのくらい?
本題の前にまず、現段階でのコーヒーに対する評判をおさらいしておきましょう。
コーヒーのここ最近の評判はかなり上々
コーヒーと言えば昔は心臓に悪い!だとか言われていて不健康なイメージがあります。が最近では「実はかなり優良な食品なんでは?」との見方が強まっていて、
ザっと見ても、程々ならむしろ健康に良い!という結果が出てきているんですね。ただ飲みすぎると血圧が上がるんで、やはり飲むなら3~4杯が黄金律かもしれません。少なからず、昔のような悪名は払拭された感がありますね。
史上最大級のコーヒー研究の結果が出た!
では本題に入ります。今回は最新研究でわかった「コーヒーの健康効果や適切な量」についてです。
参考になるのは、2017年に発表されたアンブレラレビュー(#1)で、201件のメタ分析をまとめたもの。今までのコーヒー研究で断トツに大きな研究です。
では早速結果を見ていきましょう。
一日3~4杯のコーヒーで…
- 総死亡リスクが17%低下
- 心臓疾患による死亡リスクが19%低下
- 心臓疾患の発症リスクが15%低下
- 非アルコール性脂肪性肝疾患のリスクが29%低下
- LDLコレステロール値が少し上昇
コーヒーの摂取量が多い VS 少ない
- がんの発症リスクが18%低下
- 二型糖尿病のリスクが30%低下
- メタボリック症候群のリスクが9%低下
- 肝硬変のリスクが31%低下
- 肺がんのリスクが59%上昇(※喫煙者のみ)
他にもこんな健康効果が
- うつ病発症リスクの低下
- アルツハイマー病、パーキンソン病のリスクが低下
妊婦さんはコーヒーを避けるべき
- 女性の間でのみ、骨折のリスクが14%高まった
- 妊婦さんは子どもが出生時低体重になるリスクが31%高まった
- 妊娠損失のリスクが46%高まった
- 妊娠中のコーヒーで子どもの白血病リスクが57%高まった
まとめると、コーヒーはあらゆる生活習慣病に効果があって、特に肝臓周りの健康にかなり効果的みたい。
ただ一方で、女性、特に妊婦さんはコーヒーを避けるべきだという結果も。女性は骨が弱りやすく、特に高齢になると骨粗しょう症の発症リスクが高まるので、体内のカルシウムをたくさん排出してしまうコーヒーは危険だからみたい。妊婦さんに関しては、コーヒーを摂取するとお腹の子どもへの悪影響も報告されてますね。
また、LDLコレステロール値の僅かな上昇、喫煙者にのみ肺がんリスクが高まったという悪影響も報告されています。心臓疾患リスクが全体的に低下しているのに、その原因のひとつであるLDLコレステロール値が高くなる仕組みはよくわかっておりません。
赤羽(Akabane)
運営者が愛飲しているコーヒー
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参考文献&引用
#1 Kim B., Nam Y., Kim J., Choi H., Won C. “Coffee Consumption and Stroke Risk: A Meta-analysis of Epidemiologic Studies.” Korean J. Fam. Med. 2012;33:356–365.
#2 Rachel Huxley, Crystal Man Ying Lee, Federica Barzi,,”Coffee, Decaffeinated Coffee, and Tea Consumption in Relation to Incident Type 2 Diabetes Mellitus A Systematic Review With Meta-analysis“,Arch Intern Med,Vol.169,No.22,pp2053-2063,2009.
#3 Wu J., Ho S.C., Zhou C., Ling W., Chen W., Wang C., Chen Y. “Coffee consumption and risk of coronary heart diseases: A meta-analysis of 21 prospective cohort studies.” Int. J. Cardiol. 2009;137:216–225.
#4 Robin Poole, Oliver J Kennedy, Paul Roderick, Jonathan A Fallowfield, Peter C Hayes, Julie Parkes,”Coffee consumption and health: umbrella review of meta-analyses of multiple health outcomes“,BMJ,2017.