赤羽(Akabane)
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他人に悪い印象を与えてしまう6つの態度・行動
良い人間関係は普段の生活を豊かにするのに欠かせません。できれば周りの人とは良好な関係を築いていきたい!と思うのが自然かと思います。
そこでこの記事では、無意識にやってしまっているかもしれない、他人に悪い印象を与える態度や行動について見てみましょう。
他人に悪い印象を与えてしまう6つの行動とは?
2017年にユトレヒト大学が発表したレビュー研究(#1)では、過去の文献をレビューしつつ、人に悪い印象を与えてしまう6つの態度や行動をまとめてくれていました。
では早速順番に見ていきましょう。
他者視点取得の失敗
他人の気持ちや考えていることを理解するのは簡単ではありません。
例えば、人は「あなたの成功体験を聞いている他人の気持ちになって、その時の気持ちを評価してみてください」と指示されると、実際の他人の評価とは反対にポジティブな評価をする傾向があるようです。
このように他人の気持ちや立場を考えた気になって、実は間違っている…みたいなことになると、他人からの印象も悪くなりやすいのかも。
ナルシシズム
ダークトライアド(闇の三属性)と呼ばれる、人間が持つ3つの嫌われやすい性格特性の一角を担っています。
ナルシシズムの気質が強い人は、自己中心的で、支配欲が強かったり、自己評価を高めるのに他人からの賞賛を欲しがったりします。その為、人との関わりの中で自分を美化して見せたり、攻撃されると極度に敵対心を燃やしたりします。
ハブリス(傲慢)
傲慢な態度も普通に嫌ですよね…(笑) 中でも、他人と比較して「自分の方がすごいんだぜ〜」と見せようとする態度は嫌われやすいようです。
ハンブルブラッギング(謙虚に見せた自慢)
ストレートな自慢は周りから嫌われてしまうからと、人は謙虚を装ったさり気ない自慢をしてしまうことがあります。
こうしたハンブルブラッギングはTwitterやInstagramなど、SNSが台頭して一気に目立つようになりました。しかしその狙いとは裏腹に、ストレートな自慢よりも印象を悪くしてしまうようです…。
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ヒポクリシー(偽善)
言ってることとやってることが矛盾していたり、言動に不一致が見られると人は嫌われます。
しかも偽善がバレた場合には、前もって何もしていなかった人と比べて、たとえ同じことをしていても印象は悪くなってしまうようです。
バックハンデッド・コンプリメント(皮肉なお世辞)
これは四字熟語で表すなら丁度「慇懃無礼」に当たるのでしょうか。要は褒め殺しやお世辞が過ぎてかえって失礼にあたるような態度のことですね。
このバックハンデッド・コンプリメントは上下関係などの権力を意識して使われることが多くて、そうした下心が見え見えになると相手に悪い印象を与えてしまうようです。
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まとめ
上記のような態度や行動は、下手をすれば嫌われてしまうこともあり得るかもしれません。しかも中には、よかれと思ってやっていることがことごとく裏目に出ている、といったケースも見られます。
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- 他者視点取得の失敗
- ナルシシズム
- ハブリス(傲慢)
- ハンブルブラッギング(謙虚に見せた自慢)
- ヒポクリシー(偽善)
- バックハンデッド・コンプリメント(皮肉なお世辞)
赤羽(Akabane)
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参考文献&引用
#1 Janina Steinmetz, Ovul Sezer, Constantine Sedikides. Impression mismanagement: People as inept self‐presenters. Soc Personal Psychol Compass. 2017;11:e12321.
※当記事はメンテナンス済みですが、2020年5月12日に公開された時点での内容となっておりますので、情報が古くなっている場合もあります。