「不眠症」は大きく5つのタイプに分けられることが判明。

2019年2月10日睡眠時間&質

アンチエイジングの最重要ポイント「睡眠」

睡眠 質 アンチエイジング 国立睡眠財団

当ブログではアンチエイジングの重要なカギとして“快適な睡眠”を掲げております。というのも、睡眠の量と質の低下は著しく体を老化させてしまうんですね。ここでのキーワードは「慢性炎症」です。

そして睡眠の問題の中でも特に根深いのが「不眠症」日本でも近年では10人に1人が不眠症の可能性があると言われていたり。何せ満足な睡眠がとれない上にストレスも募っていくので、体へのダメージは相当なわけです。


 

 

「不眠症」が細かく5つのサブタイプに分けられることが判明!

不眠症

といったところで、今回は最近発表された面白い研究を共有。これは2019年に医学界の覇権雑誌『LANCET(ランセット)』に掲載された研究(#1)でして、不眠症について調べたもの。この研究の面白い点は、不眠症を5つのサブタイプに分類しているところなんですね。まず研究の大まかな内容から見ていきます。
 

  • オランダ睡眠レジストリというデータベースから2010~2016年に調査対象となった4322名が対象
  • そのうち2224名は不眠症の疑いがあり、2098名は不眠症スコアが低めだったので比較グループとした
  • 2224名のうち更に215名を平均4.8年間追跡調査した

 
ちなみにオランダ睡眠レジストリとは、18歳以上を対象に遺伝や睡眠、人生の出来事、健康にまつわる調査をしているデータベースだとのこと。そしてここから、不眠症は大きく分けて5つに分かれることが分かったようです。

 

  1. タイプ1..とても深刻なタイプ
  2. タイプ2..結構深刻だが報酬に対して快感を感じるタイプ
  3. タイプ3..結構深刻で報酬にも快感を感じないタイプ
  4. タイプ4..そこそこ深刻で周りの環境や起こる出来事に敏感タイプ
  5. タイプ5..そこそこ深刻で周りの環境や起こる出来事に敏感ではないタイプ

 

なんだかイメージしづらいですが、つまり不眠症にもハッキリと深刻度や特徴がある!ということ。これまでは“不眠症”という言葉で一緒くたにされてきたので、これは不眠症治療にも希望の光となる発見です。

タイプ1
  • 主観的幸福度が低い
  • ネガティブな感情が浮かびやすい
  • 寝る前に目が冴えて興奮してしまう
タイプ2
  • 不眠症によってストレスに敏感になってしまう
  • タイプ1ほどではないがネガティブ感情はそこそこ高め
  • タイプ1ほどではないが寝る前に目が冴えて眠れないことも
タイプ3
  • ポジティブ感情が少なくて眠れない
  • 主観的な幸福度もタイプ1並みに低い
  • ネガティブ感情やストレスへの反応はそれ程高くない
  • タイプ2と同じレベルで寝る前に目が冴える
タイプ4
  • ネガティブ感情や主観の幸福度には問題はない
  • 疲労感が高いタイプ
  • 人生の出来事が眠りに影響する事が多い
  • 幼少期のトラウマが眠れなくするケースが多い
タイプ5
  • ネガティブ感情や主観の幸福度には問題はない
  • タイプ4程ではないが人生の出来事が眠りに影響することが多い
  • アクションを起こすモチベーションが低いことがメンタルに影響を与えている

ちなみに今回の5つのサブタイプ、実際に研究結果としてもこんな感じで支持されております。
 

  • 不眠症の疑いがあった2224名のうち215名を約4.8年間追跡したところ、彼らの不眠症サブタイプは追跡期間中も87%の割合で保ち続けた

 
ということでなかなかの信頼度も担保されていました。これからの研究に期待ですね。

dummy
赤羽(Akabane)

不眠症に悩んでいる方には、具体的な処方箋として「刺激制限療法」あたりをおススメします。また寝室の環境としては暖色の照明に変えたり、スマホなどのデバイスを持ち込まないなどが効果的かと。以下を片っ端から試せば目に見えた改善は見られるんではないでしょうか?

 

参考文献&引用

#1 Tessa F Blanken,Jeroen S Benjamins,Denny Borsboom,Jeroen K Vermunt,Casey Paquola,Jennifer Ramautar,”Insomnia disorder subtypes derived from life history and traits of affect and personality“,LANCET,January 07, 2019.