録音の笑い声「ラフトラック」はギャグの面白さを割増ししてくれるらしい

録音の笑い声「ラフトラック」はギャグの面白さを割増ししてくれるらしい

赤羽(Akabane)

今回は「笑い声の効果音って意味あるの?」というお話です。

録音の笑い声「ラフトラック」はギャグの面白さを割増ししてくれるらしい

お笑いやバラエティ番組、ラジオなど、予め収録された笑い声が流れる場面は意外と多いもの。

これは「ラフトラック(Laugh Track)」といって、ジョークを言った後に笑い声の効果音を流せば、何となく笑けてくる!という考えに基づいています。

この記事では、このラフトラックの効果について、面白いデータを見ていきます。

ラフトラックは笑いを割増してくれる?

2019年にユニバーシティ・カレッジ・ロンドンが発表した研究(#1)によると、普通に聞くとちょっと寒いギャグでも、ラフトラックを加えれば面白いと感じることが分かりました。

この研究では、健康な脳の48名と自閉症を抱える24名を対象に、以下3つのパターンにおいて、比較的寒い親父ギャグがどれくらい面白かったか?を評価してもらう実験を行いました。

プロのコメディアンが親父ギャグを言い放つ

  • ギャグの後に何も流れない
  • ギャグの後に不自然な愛想笑いが流れる
  • ギャグの後に自然な笑いが流れる

参加者らは上記3パターンにランダムに割り振られて、それぞれギャグの面白さを1〜7のスケールで評価してもらったようです。

ちなみに、自閉症の人も対象にした理由としては、健康な脳の人と比べて、お笑いの感情を処理する流れが違うことが分かっているから、とのこと。

それでは結果を見てみましょう。

結果
  • ギャグの後にラフトラックを加えることで、面白いという評価が増した
  • ラフトラックは不自然な場合よりも、自然な方がより面白さが増した
  • 健康な脳の人も自閉症の人も同じように評価する傾向が見られた

まとめると、ちょっぴり寒い親父ギャグもラフトラックを加えることで面白さが増したんですね。笑いの種類でみると、やっぱり不自然なかんじよりは自然とこみ上げるような笑いが効果的みたい。

また詳しく見てみると、自閉症の人は全体的に親父ギャグを高く評価していました。どうやら、お笑いに比較的寛容な思考をもっているのかもしれません。

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、小規模な研究なのでサンプルサイズは小さめです。今後は、もう少し参加者数を増やして、人種の幅も広げられればいいですね。

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • お笑いやジョークの面白さは周りの笑いにつられて増すようだ
  • 収録した笑い声を流す「ラフトラック」を使った実験では、不自然な笑い声よりは自然な笑い声の方が面白さが増すことが判明
  • バラエティ番組MCが大げさに笑ったりするのは理にかなっていると言える

赤羽(Akabane)

私もラジオをよく聴くんですが、パーソナリティの発言に対して作家がすごい勢いで笑うことがよくあるんですよね。あれも、こうした効果を見越してのことだったのか!とちょっと感動しました(笑)

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参考文献&引用

#1 Qing Cai, Sinead Chen, Sarah J. White, Sophie K.Scott. Modulation of humor ratings of bad jokes by other people’s laughter. Current Biology, Volume 29, Issue 14, 22 July 2019, Pages R677-R678.