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ソクラテスは正しかった?物知りな人ほど「無知の知」を弁えていたみたい

ソクラテスは正しかった?物知りな人ほど「無知の知」を弁えていたみたい

赤羽(Akabane)

今回は「物知りな人ほど「無知の知」を弁えている?」というお話です。

ソクラテスは正しかった?物知りな人ほど「無知の知」を弁えていたみたい

「無知の知」は古代ギリシャの哲学家ソクラテスの名言で、自分は無知なんだと認めるところから知は始まっている、といった意味合いです。

では本題を見ていきましょう。

知的謙遜が高い人は一般知識をよく知っていて、好奇心や開放性も高かった!という研究

これは2018年にペパーダイン大学の教授らが発表した研究(#1)で、1189名を対象に、【知的謙遜は学習とどのように関係しているか?】をテーマにした計5つの実験を行っています。

知的謙遜とは、自分の主張や意見に固執したりせずに、自分も間違っている可能性があると真摯に受け止められる姿勢のこと。こういう人ほど、周りの意見もしっかり聞いていたり、貪欲に知識を吸収していくんじゃなかろうか?と睨んだわけですね。

大まかな実験の内容は、アンケート調査を使って進められました。これは「知的謙遜度」と「知的優越度」の2つのスケールで出来ていて、要は「自分はまだまだ勉強して周りから教えてもらう必要がある」という謙虚な姿勢と、「自分はこんなにモノを知ってるんだぜ..!」とひけらかしたくなる姿勢の両方をチェックするツールだったんですね。

そしてこの調査と、一般知識や認知機能、学業成績、学習への姿勢などの相関を見ていったところ、結果はこんな感じになりました。

結果
  • 知的謙遜の傾向がある人は一般知識をより多く知っていた
  • 好奇心や知識に対する開放性も強くて、自分の知識の把握も正確でき、自分の意見に固執する傾向が弱かった
  • 認知機能の高さには影響しなかった

まとめると、知的謙遜のある人ほど、実際にモノをよく知っていたし、知識への貪欲な姿勢も見られたんですね。これは納得いく話です。

一方で知的謙遜は認知機能にまでは影響を及ぼさなかったみたいで、どちらかと言うと学習への姿勢を良い方向に変えてくれる効果があるんだろうと思います。

注意点・まとめ

ただ注意点として、知的謙遜が各パラメータにどのくらい影響を与えるのか?の細かい部分はハッキリいない点は押さえておくと良さそうです。

例えば、【知的謙遜が好奇心や開放性を高めて結果として知識量が増える】というルートがありそうですが、逆に【知識量が増えることで知的謙遜が増す】ルートもあり得るんでは?と考えられています。でこうした各ルートが結果にどのくらいの影響力を持っているのか、この点は今後も調査が必要ということですね。

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • 知的謙遜の傾向がある人ほど一般知識をよく知っていた
  • 他にも好奇心や知識への開放性も高く、自身が知る知識範囲の把握も正確で、自分の意見に固執しない傾向も見られた
  • ソクラテスの「無知の知」は正しかった!と言えそう

こんな感じでしょうか。まさに「無知の知」で、自分は何も知らないと認めたところから、学びって始まっていくんだなぁと思います。

赤羽(Akabane)

いろいろ勉強していくにつれて「自分ってこんなに無知だったのか..」と気づく瞬間はすごいありますね。そしてそれは知れば知るほど痛感するので、今回の内容は個人的にも分かる話だなぁと頷きながら書いてました(笑) 哲学家シリーズは他にも幾つかあるので、良かったら続きもどうぞ。

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参考文献&引用

#1 Elizabeth J. Krumrei-Mancuso, Megan C. Haggard, Jordan P. LaBouff & WadeC. Rowatt (2019): Links between intellectual humility and acquiring knowledge, The Journal ofPositive Psychology, DOI: 10.1080/17439760.2019.1579359.