【朗報】マッスルメモリーは遺伝子レベルで確かに存在していることが判明。

2019年3月29日ブログ運営者が考察してみた。, 体の仕組み, 筋力トレーニング


マッスルメモリーの存在が実験で確認された!

マッスルメモリー 遺伝子

まずマッスルメモリーといえば、筋肉は一度鍛えれば大丈夫!それまでの成長を記憶してくれて、万が一筋肉が落ちてしまっても次回からはすぐに元通りになれるから!という夢のような話ですね。

そんなマッスルメモリーですが、最近のヒトを対象にした研究によって遺伝子レベルで存在が確認された様子。今回はその内容をザっと共有したいと思います。これは2018年に英国の大学が共同で発表したDNA研究(#1)でして、ゲノムワイド解析の最新技術を使用して筋トレのDNAにもたらす変化を追ったもの。
 

  • 8名の筋トレ未経験男性が対象(平均27.6歳、1名が終盤ドロップアウト)
  • 7週間の筋トレ(週3回)→7週間のオフ→7週間の筋トレ(週3回)の合計21週間
  • 上の各段階ごとに骨密度、大腿四頭筋の筋力、筋肉生検を行う

 
ザっとした流れは、筋トレ未経験者がまず筋肉をつけるべく筋トレ、そしてしばらくサボり期間をおいて、再び筋トレを再開するんですね。結果はこんな感じになりました。
 

  • 最初の7週間で参加者の筋肉は増え、休憩をおいて筋肉は落ちた
  • 最後の7週間で、最初の7週間を上回る筋肥大効果が見られた

 
まずは筋トレをしたら筋肉がついて、サボったら筋肉が落ちたという当たり前の結果が出ました。そして注目は、最初の7週間よりも最後の7週間のほうで筋肉の成長がみられたという点ですね。
 

 
更にこうした差が出たのは決して偶然ではなく、遺伝子レベルで変化が観測されていたとのこと。具体的には、筋トレフェーズに参加者たちの筋肉の遺伝子に低メチル化領域がたくさん観測されたようです。ちなみに「低メチル化」が起こると遺伝子の発現が開放、逆に高メチル化は遺伝子の発現スイッチをOFFにしてしまうんですね。

低メチル化→筋肉の遺伝子の発現スイッチがON!→筋肉の成長が活発になる!

そしてポイントは最後の筋トレフェーズ。この時期に筋肉の遺伝子が最も多く低メチル化を起こしていたとのこと。これはすなわち、初回よりも二度目のほうが筋肉が付きやすくなっていたということです。

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赤羽(Akabane)

ということで結論:筋トレはやはり裏切りません!一度鍛えあげた筋肉はしっかり遺伝子レベルで体に刻み込まれる、と。トレイニー冥利に尽きるといったところでしょうか。

 

参考文献&引用

#1 Robert A. Seaborne, Juliette Strauss, Matthew Cocks, Sam Shepherd, Thomas D. O’Brien, Ken A. van Someren, Phillip G. Bell, Christopher Murgatroyd, James P. Morton, Claire E. Stewart & Adam P. Sharples ,”Human Skeletal Muscle Possesses an Epigenetic Memory of Hypertrophy“,Scientific Reportsvolume 8, Article number: 1898 (2018).