【論文研究】オキシトシンはアンバランスな恋愛関係でも増えることが判明

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【論文研究】オキシトシンはアンバランスな恋愛関係でも増えることが判明

【論文研究】オキシトシンはアンバランスな脆い恋愛関係でも増えることが判明

今回は「オキシトシンはアンバランスな恋愛関係で増える!?」というお話です。
 
 
オキシトシンはよく「愛情ホルモン」と呼ばれている、他人との絆を感じた時やスキンシップ中などに分泌される物質です。
 
 
ここからはそんなオキシトシン、順調な恋愛関係じゃなくても増えるかもよ?という研究について見ていきましょう。
 

脆い恋愛関係はオキシトシンを増やす?!

これは2017年にデューク大学が発表した研究(#1)で、恋愛関係とオキシトシン分泌のつながりについて、大きく2つの実験を行ったものです。
 
 
例えばこのうち1つ目の実験では、75組のカップル(平均21歳)を対象に、彼らのパートナーに対する想いをアンケート調査して、普段のオキシトシン分泌を検査、このうち132名はラボ内でも検査を受けました。
 
 
ちなみに、カップル達たちは付き合って平均24ヶ月を乗り越えてきた割と長い関係でした。で実験中は別々にお互いのパートナーへの想いや普段の相手の様子などを書き出していく流れですね。
 
 
そしてこの実験の結果、こんなことがわかりました。

 

  • 自分がパートナーとの関係に尽くしていると感じた場合、オキシトシン分泌が盛んだった
  • 逆にパートナーが自分たちの関係に尽くしてくれていないと感じた場合も、オキシトシン分泌が盛んだった

 

まとめると、自分が愛情を尽くしている場合だけではなくて、相手が愛情を示してくれなくて欲求不満な場合にもオキシトシンは増加していた、と。まるでアンバランスな関係の埋め合わせをするかのようですね。
 
 
こうした結果は2つ目の実験でも得られていて、どうやら「脆い恋愛関係」ではかえってオキシトシン分泌が高まっていたみたい。
 

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、オキシトシンの検査方法が唾液採取なので、果たして中枢の数値を正確に反映できてるの?という問題があるみたい。これは今回の研究に限ったことではなくて、割と過去の研究大半がそうなんだとか。
 
 
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

 

ポイント
  • オキシトシンは人との繋がりやスキンシップで分泌が盛んになるホルモン
  • 自分がパートナーとの関係に尽くしていると感じるとオキシトシン分泌が盛んになった
  • 意外にもアンバランスで脆い恋愛関係でもオキシトシンの分泌増加が見られた
 

こんな感じでしょうか。この結果を受けて「〇〇しましょう!」みたいな教訓は特にないんですが、パートナーが素っ気なくて欲求不満に感じた時は「今オキシトシンが体中を駆け巡ってるぞ..!」と捉えてあげればちょっぴり気が楽になるかも..(笑)

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赤羽(Akabane)

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参考文献&引用

#1 Grebe NM, Kristoffersen AA, Grøntvedt TV, et al. Oxytocin and vulnerable romantic relationships. Hormones and Behavior Volume 90, April 2017, Pages 64-74.