赤羽(Akabane)
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科学で解明する「恋愛を長続きさせる17の秘訣」とは?
恋愛ネタは結構主観で語られることが多い分野ですが、ここでは過去1000件以上の論文をまとめた偉大な研究を元に紹介していきます。
過去1000件以上の研究を調べた研究が解明した「長く続くカップルの17の共通点」
これは2017年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が発表したレビュー研究(#1)で、1950年から50年間以上に渡って発表された1149件の関連研究を総まとめしてくれたもの。
テーマは「恋愛関係を長続きさせる秘訣」で、非常に参考になる内容かと思います。
ざっと見ていく前に、紹介される秘訣は大きく、
- 恋愛関係を壊さないための秘訣
- 恋愛関係を改善するための秘訣
こういったタイプに分けられます。関係を壊さないための秘訣と、関係を育てる秘訣の両面からアプローチする必要がある、と。
恋愛関係を壊さないための秘訣
では以上を踏まえて早速見ていきましょう。まずは関係を壊さないための秘訣を8つ見ていきましょう。
1.幻想せよ。
パートナーのことや二人の関係を「最高だ!」と思い込むことが大事みたい。「いきなりどゆこと?!」てな感じですが、長続きするカップルはパートナーの見た目や性格を実際以上に高く評価しがちなんだとか。
で研究チームによると、この幻想が解けたときがいよいよ破局への下降線みたいです。恋人補正の効果や、恐るべし。
2.ポジティブに解釈せよ。
パートナーがすることは都合よくポジティブに解釈せよ、とのこと。時にはパートナーが気に入らないことをすることもありますが、こうした時も大目に見てあげたりしてあげるのが大切みたい。
「今日はなんかチクチク言ってくるけど仕事で嫌なことでもあったのかしら?」とか「今朝は洗濯物と朝食で大変そうだったし、疲れてるのかもね」みたいな感じ…ですかね。
3.無視せよ。
人は恋に落ちている時、パートナー以外の可能性はなるべく視野に入れないようにするんだとか。
恋人との関係に集中するため、他の誘惑はなるべく断っておくんですね。芸能人の不倫とかよく報道されていますが、あれは他の選択肢が向こうから寄ってくるからなんでしょうか..?(大変そうだ)
4.衝突を乗り越えよ。
人間関係に衝突はつきもので、これは恋愛関係とて例外ではありません。
衝突が起きたらパートナーと、「何が問題なのか?」としっかり話合う機会を作ること。そしてお互いの妥協点や「ここまでは許せる!」を決めておいたり、場合によってはちゃんと謝罪をしたり。これはパートナーと一緒に心得ておくべき秘訣だとおもいます。
5.許しすぎないくらいに許せ。
パートナーの失敗や無礼を許すのは大事なことですが、どうやら許しすぎるのは良くないようです。
どちらかが許しすぎるとバランスが取れなくなって、もう一方に搾取されるアンバランスな関係になるんだとか。「ここまでは許そう」というポイントを決めておくのが良さそうです。
6.犠牲にせよ。
パートナーや二人の関係のために自分の時間や労力を捧げるのが大事!とのことです。
ただここでも注意点があって、この項目はお互いが捧げ合うことが前提みたい。上で出てきたアンバランスな関係になってしまうからですね。
7.互いに助け合え。
学問的に言うと「円滑化」という概念で、パートナーが何か目標を達成したり、計画を練ったりするのを手伝ったりして、助け合いの循環を生むことらしい。
パートナーが何かに打ち込んでいたら、そっと出来ることはサポートしてあげると良さそうですね。
8.共にストレスを撃退せよ。
各々の仕事、お金の悩み、家庭のトラブルなどは喧嘩別れの元です。
お互いストレスの種を抱えることがあると認識して、自分が大変な時も「何かあった?」と心中を察してあげられる関係なら、どんなストレスも二人で乗り越えられそうです。
恋愛関係を改善するための秘訣
お次に恋愛関係を改善するための秘訣を9つ見ていきましょう。
9.二人はチームメイトだと心得よ。
自分たちを個人個人だととらえないで「チーム」だととらえるカップルは長続きするんだとか。
こうなると、自分の時間の時も「パートナーのために出来ることはなんだろう?」と考えることにつながって、二人の関係の質が高まるみたいです。
10.親切であれ。
恋人に対しては基本そうだと思いますが、ここではランダムで何か親切をしてあげる、みたいにサプライズめいたことがいいみたい。
例えば記念日でもない日にプレゼントをあげたり、たまに自分の番でないときに家事を肩代わりしてあげたり、といった感じですかね。
11.感謝の気持ちはわかるように示せ。
これは文字通りの意味ですが、感謝はパートナーがしっかりわかるように表現しましょう、と。
胸に秘めておくだけじゃなくて、しっかり伝えてくれた方が嬉しいのは私だけではないはず。
12.祈れ。
パートナーの幸福を祈ることが二人の関係の改善につながる!とのこと。
これは宗教やスピリチュアル的な側面ではなくて、パートナーの幸せを祈ることでマインドフルネス(いわゆる「今この瞬間」の意識)が発動、結果的に関係に十分な意識を向けられるからだそうです。
13.コミュニケーションの輪を解放せよ。
ここはちょっと曖昧でしたが、前向きなコミュニケーションをいつも心がけること、です。
例えば、「私はあなたの側にいるよ」という安心感をパートナーに与えたり、家事を一緒にやろうと提案したり、プラスなコミュニケーションを絶やさないことが大切なんですね。
14.二人の関係について話し合え。
長続きしているカップルほど、二人の関係について定期的に話し合っているんだとか。
確かに関係が長く続くほど、溝ができれば深まりやすいですし、その埋め合わせができていないとどんどん取り返しがつかないことに。いい意味で関係に「慣れない」ことが大切なのかもしれません。
15.お互い反応を示せ。
パートナーがあなたを必要としているときに、「反応がない。屍のようだ」状態だと寂しくなってしまいます。
関係に慣れてしまうと段々コミュニケーションが疎かにになりがちですが、パートナーが本当に必要としているときには、しっかり耳を傾けることが大切ですね。
16.ユーモアを使いこなせ。
ユーモアを正しく上手く使いこなせる人はパートナーとの関係も長続きするようです。
ここでのユーモアとは、「面白い人間である」ことではなくて、どちらかと言うと「二人の間のストレスも吹き飛ばしてしまう感性やコミュニケーション法」みたいなものだそう。
17.共に存分に楽しめ。
休暇には一緒にお出かけしたり、とにかく同じ時間を共有することが大切!とのこと。
パートナーとの楽しい思い出が増えれば、それだけ二人の関係はかけがけのないものになっていくことでしょう。嗚呼…良いですな..。
まとめ
以上、「恋愛関係を長続きさせるための秘訣」でした。では最後にこれまでの秘訣を一気見してみましょう。
- 幻想せよ。
- 都合よく解釈せよ。
- 無視せよ。
- 衝突を乗り越えよ。
- 許しすぎないくらいに許せ。
- 犠牲にせよ。
- 互いに助け合え。
- 共にストレスを撃退せよ。
- 二人はチームメイトだと心得よ。
- 親切であれ。
- 感謝の気持ちはわかるように示せ。
- 祈れ。
- コミュニケーションの輪を解放せよ。
- 二人の関係について話し合え。
- お互い反応を示せ。
- ユーモアを使いこなせ。
- 共に存分に楽しめ。
意外にできていないものもあるんではないでしょうか。全部は難しくても、どれか一つでも、できるところから始めてみると良さそうです。
赤羽(Akabane)
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参考文献&引用
#1 Brian G. Ogolsky, J. Kale Monk, TeKisha M. Rice, Jaclyn C. Theisen, Christopher R. Maniotes. Relationship Maintenance: A Review of Research on Romantic Relationships. Journal of Family Theory & Review, 2017; 9 (3): 275.
※当記事はメンテナンス済みですが、2019年7月20日に公開された時点での内容となっておりますので、情報が古くなっている場合もあります。