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『加工食品』の定義11箇条はこれだ!
「加工食品は体に悪い!」とは言いますが、そもそも「加工食品の定義って何だったっけ..?」というフワフワ感が否めません。
そこで今回は「加工食品ってどんなもの?」という点を詳しく見ていきます。
カリフォルニア大学教授が提唱する『加工食品11箇条』
差し当たって参考になるのが、2017年にカリフォルニア大学小児科教授ロバート・ラスティグ氏が発表した論文(#1)。これは「世間一般の定義じゃわかりづらいから、もっと分かりやすい加工食品の定義を並べよう!」という試みになっておりまして、なかなか面白いです。
まず当論文内でも引き合いに出されているのが世間一般の「加工食品」の定義。ザっと並べて7つあります。
- 大量生産である
- 工場生産のように同じものが次々作られる
- どこでも同じものが買える
- 特別な材料を使っている
- 微量栄養素が冷凍された状態である
- 乳化剤が入っている
- 長持ちする
何となくベルトコンベアで流れ作業で作られていくようなイメージですね。そしてその過程で冷凍だったり添加物を加えたりするという。ただこれでは目の前の食品が健康的に食べてもOKかどうか?の判断材料にはなりにくいのが難点です。そこで、ロバート教授は「もっと分かりやすい『加工食品』の11箇条」を挙げてくれています。
- 食物繊維が少ない
- オメガ3脂肪酸が少ない
- オメガ6脂肪酸が多い
- 微量栄養素が少ない
- トランス脂肪酸が多い
- 分枝鎖アミノ酸(BCAA)が多い
- 乳化剤が多い
- 硝酸塩が多い
- 塩分が多い
- エタノールが多い
- 果糖が多い
何が分かりやすいか、やはり食品なんで含まれる栄養や成分に則して条件を並べてくれているのがありがたいですね。それぞれの細かい内容についてはリンク先をご覧いただくとして、ここでは上の条件を見事に総なめにしている食品たちをザックリ挙げて締めたいと思います。
- ファストフード類(ハンバーガー、フライドポテトetc)
- スナック菓子
- ジュース、清涼飲料水
- アイスクリーム類
- ベーコン、ハム等の加工肉
- フライドチキン、ナゲット等の揚げ物
- 砂糖などが入ったシリアル
現代だと主食になりつつある食品がかなりランクインしてるのがわかりますね。どれも調理の必要がなくてすぐに食べられますし、全体的に安価で手に入るものが多い!ただこうした経済的なメリットを考えると、必ずしも悪者とは言い切れないのかも..
赤羽(Akabane)
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参考文献&引用
#1 Robert H. Lustig,”Processed Food-An Experiment That Failed.“,JAMA Pediatr. 2017;171(3):212-214.
#2 Larissa Galastri Baraldi,Euridice Martinez Steele,Daniela Silva Canella,Carlos Augusto Monteiro,”Consumption of ultra-processed foods and associated sociodemographic factors in the USA between 2007 and 2012: evidence from a nationally representative cross-sectional study“,BMJ Open. 2018; 8(3): e020574.