ダイエットに成功する人がやっている「自己管理のある特徴」とは?

赤羽(Akabane)

今回のテーマは「ダイエットに成功する人がやっている3つの習慣」についてです。

ダイエットに成功する人がやっていた自己管理の3つの特徴とは?

では早速参考になった研究を紹介します。これは2019年にバーモント大学が発表した研究(#1)でして、肥満体型の142名(9割女性、BMI=35.8)を対象に、6ヵ月間、運動や食事の自己管理を行ってもらうというもの。

ちなみに管理記録は管理用のウェブページにログインして行ってもらっていたようで、このログイン解析(アクセス頻度、時間とか)もデータとして集めたみたい。

すると、実験終了の6ヵ月目時点でダイエットに成功した人、そうでない人が分かれました。ではダイエットに成功した人は何が違ったのでしょう?その違いはこんなところにありました。

結果
  • 一日のログイン回数

例えば、当初の体重の5%以上減量に成功した人は一日平均2.4回ログインしていたのに対して、5%未満の人は1.6回。当初の体重の10%以上痩せた人は一日平均2.7回ログインしていた一方で、10%未満の人は1.7回でした。僅かですがダイエットに成功した人のほうがまめに食事管理をしていた、ということになりますね。

ちなみに参加者全体で一日に管理ウェブページをチェックしていた時間は平均して14.6̟̟±9.6分。こちらは長くチェックしていたからといって、ダイエット成功率が上がるとは限らなかったようです。がしかし、裏を返せば一日大体15分を2~3回に分けてまめに自己管理をすることで、ダイエット成功の確立が高まるかもしれないということ。研究チームも、

減量を成功させたいなら、単に座っているだけでなく一日に三回はセルフモニタリングが必要である。一日に三回もセルフモニタリングをする程の人は、自身の食事をまめに記録し、ランニングの習慣やカロリーバランスの調整にも積極的だったのかもしれない。[筆者訳]

と説明していました。結局はまめな自己管理が普段の食事や運動習慣への意識を高めてくれるかもしれない、と。

赤羽(Akabane)

まとめると、ダイエット成功の自己管理の秘訣は“まめに記録、チェックすること”でした。当たり前と言えばそれまでですが、これだけでダイエットの意識を高められるなら、まずはやってみるとよろしいかと思います。肥満は健康長寿の天敵ですし、みんなで減らしていきましょう。

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参考文献&引用

#1 Harvey J, Krukowski R, Priest J, West D,”Log Often, Lose More: Electronic Dietary Self‐Monitoring for Weight Loss“,Obesity (Silver Spring). 2019 Mar;27(3):380-384.