45ヶ国の調査で判明!男女別「理想のパートナー」に求められる大事な要素とは?

45ヶ国の調査でわかった「長年連れ添いたいパートナーの理想像」の大事な決め手とは?

赤羽(Akabane)

今回は「世界的に見て異性の好みにはどんな共通点・相違点があるの?」といったお話です。

45ヶ国の調査で判明!男女別「理想のパートナー」に求められる大事な要素とは?

早速ですが、このテーマについて参考になるデータを見ていきます。

45か国1万人以上の調査結果!世界的にみた「長年連れ添うパートナーの理想像」

2020年にカリフォルニア大学サンタバーバラ校が発表した研究(#1)によると、男性は「ルックス」、女性は「お金」を重視するが、お互いそれよりも大事な要素があった!ということが分かりました。

この研究は、世界45ヶ国から14,399名(18~91歳)を選出して、「長年連れ添うパートナー」を選ぶうえで以下5つの要素がどれ程重視されているのか?を調べたものです。

  • 優しさ
  • 頭の良さ
  • 健康
  • 見た目の魅力
  • 経済力

※他にも、参加者の年齢や男女平等思想、彼等が住む国の病原菌流通などのデータもチェック

この研究のすごいところは、対象者のデータがオンライン調査ではなく、世界各国に散らばった大勢の研究チームメンバーによって実際に集められたという点です。1万人規模を実地調査とは、かなりの労力だったことでしょう..。

そして調査の結果わかったのは、以下のようなことでした。

結果
  • 女性の方が、男性よりもパートナーに「高い経済力」を求める傾向が強かった(男女間の差はスペインで最小、中国で最大だった)
  • 男性の方が、女性よりもパートナーに「見た目の魅力」を求める傾向が強かった(男女間の差は中国で最小、ブラジルで最大だった)
  • 優しさ、頭の良さ、健康に関しては、男女間で統計的に有意だが僅かな差しか見られず。男女どちらも、同じくらいこの3つの要素を重視していた

まとめると、パートナーの理想像として「お金」は女性の方が重視していて、「ルックス」は男性の方が重視していることがわかりました。

また、他の3つの要素に関しては、男女で大きな差はなく、全体的にお金やルックスよりも大事!という傾向が見られました。そのうえで、小さな差を見ていくとこんな面白い結果になっていました。

  • 優しさ… 女性 > 男性。 最小はアメリカで最大はウガンダ。
  • 健康… 女性 > 男性。最小はベルギーで最大はハンガリー。
  • 頭の良さ…女性 > 男性。最小は中国で最大はアルジェリア。

つまり、「見た目の魅力」を除く全ての項目で、女性の方がより多くを異性に求めている!ということを示唆しています。

「長年連れ添うパートナーの理想像」は年齢によってどう変わっていくの?

また、この研究では年齢による影響もチェックしていて、ザッと以下のようなことが分かりました。

  • 女性は自分より年上の異性を、男性は自分より年下の異性をパートナーに選ぶ傾向が見られた
  • 男性は年齢があがるにつれて、より若い異性を選ぶようになり、女性は年齢が上がっても、自分よりちょっと年上の異性を選ぶ傾向が見られた

この辺りは、割と直観と近い結果になったなと思います。世界的に見ても似たような傾向があるみたいですね。

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、ザっと以下の点は押さえておくと良さそうです。

注意
  • 残念ながら日本は含まれていない: 45か国に日本は含まれておらず、ヨーロッパ諸国が大半を占めている
  • 各国でどのくらいのサンプルサイズだったのか報告されていない: 全体で1万人以上だが、国ごとにどれくらいの対象者が居たのか?が分からず、データの偏りの可能性は否定できない

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • パートナーの理想像として「お金」は女性の方が重視していて、「ルックス」は男性の方が重視している
  • ただこうした要素よりも、男女両方で「健康」「優しさ」「頭の良さ」の方を重視する傾向が見られた(軒並み女性の方が異性に多くを求める傾向も)
  • 女性は自分より年上の異性を、男性は自分より年下の異性をパートナーに選ぶ傾向が見られた

赤羽(Akabane)

男は見た目で女を選び、女はお金で男を選ぶ…みたいな性別の偏見がありますが、少なくとも今回のデータからは、その傾向が見て取れたようです。一方で、それよりも優しさや賢さ、健康の方が大事!という結果にもなっていて、どことなくホッとしましたね…(笑)

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参考文献&引用

#1 Walter KV, Conroy-Beam D, Buss DM, et al. Sex Differences in Mate Preferences Across 45 Countries: A Large-Scale Replication. Psychol Sci. 2020;31(4):408-423. doi:10.1177/0956797620904154