赤羽(Akabane)
目次
人生において大事&自分次第でいくらでも伸ばせる「心理的資産」
2014年にオスマニエコルクアタ大学が発表したレビュー研究(#1)では、人生の質を高めてくれる「心理的資産」というものについて、詳しくまとめてくれていました。
「心理的資産」についてまとめたレビュー研究
早速ですが、「心理的資産」というのは以下の4つの要素です。
- 自己効力感…自分の能力に自信を持ち、「君ならできる!」とポジティブになること
- 楽観性…将来の成功や目標達成に対してポジティブな視点を持つ
- 希望…将来の見通しに希望を持ち、目標への道のりを明確に設定すること
- レジリエンス…逆境や困難で何度も立ち直り、臨機応変に適応するしなやかなメンタル
全体的に、「ポジティブ心理学」の香りがします。どれも、直接個人の能力につながる類の特性ではないですが、モチベーションや取り組む姿勢には影響するだろう、と考えられています。
教訓:「現実的で臨機応変な楽観主義者になれ」
ただ、ポジティブ一辺倒では人生うまくいかないのも事実でして、過去にも「ポジティブシンキングで将来のための努力を怠るようになる」というお話をしています。
そこで大切なのが、「現実的で臨機応変な楽観主義者になれ」という教訓です。要は、経験や出来事の良い側面に注目しながらも、自分の今の立ち位置やゴールまでの距離、そこへ至るまでに何が足りないのか?といった現実的な視点も持ち合わせる、ということです。
まとめ
今回の研究はレビューでしたが、ポジティブ心理学は、上手く活用すればストレスコーピングから人生満足度アップまで、色々なメリットがあることが分かっています。
自分の未来に対してポジティブな視点を持ちながらも、現実的&柔軟な思考で現状の問題点にも目を瞑らない、と。
では最後に「心理的資源」の復習をして締めくくりです。
- 自己効力感…自分の能力に自信を持ち、「君ならできる!」とポジティブになること
- 楽観性…将来の成功や目標達成に対してポジティブな視点を持つ
- 希望…将来の見通しに希望を持ち、目標への道のりを明確に設定すること
- レジリエンス…逆境や困難で何度も立ち直り、臨機応変に適応するしなやかなメンタル
赤羽(Akabane)
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#1 Cavus, M., & Gokcen, A. (2014). Psychological Capital: Definition, Components and Effects. Journal of Education, Society and Behavioural Science, 5(3), 244-255. https://doi.org/10.9734/BJESBS/2015/12574