睡眠不足は見た目の魅力を奪う。では新しい出会いまで遠ざけてしまうのか?

健全な人間関係を築く, 睡眠時間&質の考察, 考察編

睡眠不足は魅力が落ちるという研究

睡眠 魅力 

睡眠不足だと見た目の魅力が落ちるよ!という有名な研究(#1)があります。何とも衝撃的な結果ですが、これは、
 

  • 普通に8時間寝た後よりも数日寝ずに過ごした後のほうが不健康そうで、疲れて見える

 
この辺りが関係していると考えられておりました。そりゃ、ぱっと見で不健康そうな人よりは健康そうな人のほうがよさげに見えますからね..(笑)

では睡眠不足は新しい出会いまで遠ざけてしまうのか?

眠い 睡眠不足 魅力 ルックス

といったところ、この結果を更に調べた研究が面白いので共有。これは2017年にカロリンスカ研究所が発表した研究(#2)で、どうやら睡眠不足はその人の魅力を下げるばかりか、周囲の人すら遠ざけるかもしれない!という結論になっておりました。
 
 
細かく見ていく前にまずこの研究の仮説ですが、
 

近年の報告では、睡眠不足で疲れて見えることで、見た目の魅力が下がって不健康に見えることがわかっている。ここから、人は健康上のリスクや良い関係が期待できない関わりを避ける意味でも、睡眠不足で眠そうな他人を避けるんではないかと考えられる。

 
とのこと。つまり、過去の研究によってわかった「寝不足は見た目の魅力を下げる」との結果にもとづいて、今度は、
 

  • 寝不足で魅力が落ちるというのは、「この人と接点を持ちたい!」という気持ちにも悪い影響を与えるんではないか?

 
という仮説を検証したんですね。では具体的にどう調べたかというと、
 

  • 25名の男女(18〜47歳)を対象に、
  • 2日間8時間睡眠の後、2日間4時間睡眠を続けた後、で顔写真を撮った
  • その後122名の男女(18〜65歳)に写真を見せて、「この人とどのくらいコンタクトを持ちたいか?」を調査した

 
ザッとこんな流れ。2日続けて4時間睡眠はちょっときついですね…すると結果は、

 

  • 評価者は睡眠不足の写真のとき「関わってみたい」と答える割合が少なかった
  • 評価者は睡眠不足の写真を魅力が低い、不健康そう、眠そうと評価する傾向が高かった
  • 信頼できそうかどうかの評価点は睡眠不足で変わらなかった

 

こんな風になりました。どうやら仮説通り、寝不足な人はあまり人気がなかったみたい。
 
 
とはいえこの研究ではさらに詳しい分析もしていて、

 

  • 睡眠不足が「この人と関わってみたい!」に与えるのは全体の1/3程度
  • そのうち最も影響があったのが「見た目の魅力」だった
筆者が作成。
筆者が作成。
 

こんなこともわかったんですね。つまり、睡眠不足関連が影響を与えているのはたったの3割程度で、残り2/3程は別の要素が影響しているということ。確かに睡眠不足だけで外見が決まるとは考えにくいですからね~。
 
 
そして一方で注意点もありまして、
 

  • 写真に写る参加者は大半が20代なので他の年齢層に言えるかは分からない
  • 視覚(顔)だけでなく聴覚(喋り方とか)も組み合わせた場合はどうなるかわからない
  • 顔写真だけでなく全身の姿勢なんかも含めた時どうなるかわからない

 
この辺りは押さえておくとよろしいかと思います。要は写真を見せただけなので、リアルな現場でも同じことが言えるか?はまだよくわからないと。
 
 
ただ、そうは言っても他でも割と同じ結果が見られるので、少なからず睡眠が見た目の魅力や第一印象に影響するのは間違いないと思っていいかもしれません。

dummy
赤羽(Akabane)

まとめると、寝不足は見た目の魅力を奪うばかりか、少なからず新しい人間関係作りにも影響しそうです。健全な人間関係はアンチエイジングの重要なカギですんで、まずは一般的な7~8時間睡眠をお勧めします。

参考文献&引用

#1 Axelsson J, Sundelin T, Ingre M, Van Someren EJ, Olsson A, Lekander M.,”Beauty sleep: experimental study on the perceived health and attractiveness of sleep deprived people.“,BMJ. 2010; 341: c6614.

#2 Tina Sundelin, Mats Lekander,Kimmo Sorjonen and John Axelsson,”Negative effects of restricted sleep on facial appearance and social appeal“,R Soc Open Sci. 2017 May; 4(5): 160918.