タイムフレーム式プチ断食「10時間ダイエット」がメタボ体型にガツンと効くらしいぞ

タイムフレーム式プチ断食「10時間ダイエット」がメタボ体型にガツンと効くらしいぞ

赤羽(Akabane)

今回は「新感覚のプチ断食『10時間ダイエット』の効果」についてのお話です。

タイムフレーム式プチ断食「10時間ダイエット」がメタボ体型にガツンと効くらしいぞ

プチ断食とは、最大でも24時間くらいまで断食タイムが続く、いわば本格的な断食の緩いバージョンです。そしてプチ断食にも種類があって、一日の中で断食と食事の時間帯を予め決めておく「タイムフレーム式」というタイプがあります。

タイムフレーム式には、当サイトお馴染みの「リーンゲインズ」や「8時間ダイエット」などがありますが、今回は新たな「10時間ダイエット」の効果を検証したデータを見ていきましょう。

食事タイム割合多めな10時間ダイエットでもメタボ改善に効果?!

2020年にカリフォルニア大学が発表した研究(#1)によると、10時間ダイエットでメタボ体型がかなり改善したとのことです。

この研究は19名のメタボ体型の患者(平均)を対象に、以下のような「10時間ダイエット」を実験期間12週間で体験してもらうというものでした。

一日のうち10時間食べて14時間断食する食事法(*実験内では各自好きな時間帯を決めて取り組んだ)

これを続けて、実験前後で体型や血圧などメタボに関連する数値をチェックするというシンプルな流れですが、結果は以下のようになりました。

結果
  • 実験前後で参加者の体重が平均3.3kg減量していた
  • その他にもBMIが1.09kg/m2減少、体脂肪が1.01%減少、その内お腹周りの脂肪が0.58%減少、ウエスト周りは4.46cm減少していた
  • 上下の血圧もそれぞれ5.12mmHg、6.47mmHg減少、総コレステロールは13.16mg/dL減少、悪玉コレステロールは11.94mg/dL減少、非善玉コレステロールは11.63mg/dL減少、善玉コレステロールは1.5mg/dL減少(有意な差ではない)、減少主観的な睡眠の質も改善したと答える傾向が見られた

結果を見ると、全体的にメタボに関わる数値が改善しているのがわかりますね。しかもこの結果は12週間というそれ程長くない期間で表れました。

更に実験後も参加者らにコンタクトを取ってみると、どうやら実験終了後も5名が10時間ダイエットを続けていたみたい。大きな副作用も報告されませんでしたし、なかなか良さげですね。

注意点・まとめ

ただし注意点もいくつかあって、ザッと以下の点は押さえておくとよろしいかと。

注意
  • 参加者らは服薬をしていた:患者らはスタチンや降圧剤を服用していて、この効き目も合わさって高い効果が出ていると見たほうがよさそう(特に血圧とか)
  • サンプルサイズは小さく、一般化の面も懸念は残る:参加者数が少ないのと、対象になったのはメタボ患者のみなので、他の特徴持つ人にも同様の結果が得られるか?は不明
  • 実験デザインは緩め:断食&食事タイムは各自で決めてもらっていたり、服薬も参加者によって微妙に違っていたり、正確な結果が出るのを妨げる要素が結構ある

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • プチ断食は生活習慣病の改善に効果があることが分かってきていて、中でも一日の中で食べる時間と断食する時間を決める「タイムフレーム型」は人気
  • 一日のうち10時間を食事、14時間を絶食する「10時間ダイエット」でメタボ患者の体型や血圧が有意に改善していた
  • リーンゲインズや8時間ダイエットが辛い場合、まずは10時間ダイエットくらい緩いところから始めてもいいかもしれない

こんな感じでしょうか。14時間の断食タイムでも、体にプチ断食のメリットを引き起こすには十分な時間なので、個人的にもアリかなと思います。

赤羽(Akabane)

プチ断食の仕組みやその他タイムフレーム式の種類については以下で紹介しています。興味のある方は是非。ちなみに私はリーンゲインズというタイプのプチ断食を2年以上続けています。

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参考文献&引用

#1 Michael J.Wilkinson, et al. Ten-Hour Time-Restricted Eating Reduces Weight, Blood Pressure, and Atherogenic Lipids in Patients with Metabolic Syndrome. Cell Metabolism, Volume 31, Issue 1, 7 January 2020, Pages 92-104.e5.