座りっぱなしのオフィスワーカーの希望の光『トレッドミルデスク』で働き方改革を!

トレッドミルデスク スタンディングデスク

座りっぱなしは体に悪い!はあらゆるメタ分析で報告されている

ここ最近、世界的にかつてないほど運動不足な世の中になってきておりますが、その原因の一端を担うのはオフィスワークの増加でしょう。

オフィスワーカーの方にとっては、一日中座りっぱなしなんてことも珍しくないと思います。しかし、こうした座りっぱなしの弊害は数多く報告されておりまして、詳しくは「【オフィスワーカー閲覧注意!】座りっぱなしは万病のもと?!座りすぎと運動不足で総死亡リスクが高まる。」をご覧くださいませ。

そんな運動不足なオフィスワーカーに一寸の光が差し込む

どうやらオフィスで座って過ごす時間が長期的にみると命取りになる恐れが出てきている昨今ですが、オフィスワーカーの運動不足解消に面白いアイテム「トレッドミルデスク」が救世主になってくれそうな予感。これは、ジムに置いてあるあのランニングマシーンのことで、ゆっくり歩きながらデスクを置いて仕事をします。絵にするとこんな装いに。

(#2)より引用。

オフィスにいたら奇異な目で見られそうですが、「科学の後押しはあるの?」という点が気になるところ。これについては2015年にアメリカの研究者らが発表したRCT(ランダム化比較試験)(#1)あたりが参考になります。この研究では、太り気味か肥満体系の中年オフィスワーカー41人を対象に、3か月間トレッドミルデスクの効果を調べた模様。結果は次のようになりました。

ポイント
参加者をトレッドミルデスクと普段通りのグループに分けて3ヵ月間仕事をしてもらったところ、1日当たりの歩数が1622歩増え、軽度の運動をする時間も1時間当たり1.6分増えた。そして座っている時間も1時間当たり3.6分減った

目覚ましい結果とはいえないですが、僅かながら効果はありそう。この結果を1日8時間勤務(昼休みなど除く)で考えると、毎日28.8分ずつ座る時間が短縮されていくという単純計算になりますね。まさに塵も積もれば山となる、です。

赤羽(Akabane)

ということで「トレッドミルデスク」の紹介でした。座り作業が多い方にはぜひおすすめしたいのですが、如何せんスペースや環境の問題で置けないこともしばしば。私もさすがに今はトレッドミルデスクを置くことができませんで、妥協策としてスタンディングデスクで作業をしております。ただ、近いうちに絶対取り入れる!と意気込みだけは立派です(笑)一応Amazonにトレッドミルデスクが売っていましたので以下にて。見た感じデスクスペースが狭いので、やはりデスクとトレッドミルは別で買ったほうがよろしいかと。

[itemlink post_id=”21963″] [itemlink post_id=”21952″]

参考文献&引用

#1 Schuna JM Jr, Swift DL, Hendrick CA, Duet MT, Johnson WD, Martin CK, Church TS, Tudor-Locke C,”Evaluation of a workplace treadmill desk intervention: a randomized controlled trial.“,J Occup Environ Med. 2014 Dec;56(12):1266-76.

#2 ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン著、高橋璃子訳『強いチームはオフィスを捨てる-37シグナルズが考える「働き方革命」-』早川書房、2014年。