赤羽(Akabane)
今回は「米軍が睡眠の専門家を招いて編み出したたった2分の爆睡法」なるものを紹介します。
目次
米軍が研究者を招いて生み出した“2分”で爆睡できる睡眠法!
早速ですが、本題を見ていきましょう。
正体はアレやアレを掛け合わせた優秀な快眠テクニックだった
まずは、この爆睡法が編み出された背景をザックリおさらいしますと、こんないきさつがあったようです。
- 第二次世界大戦中、米軍のパイロットたちは過酷な戦場をくぐり抜け心身ともに疲弊していた。
- そんな状況下で休まるはずもなく、どんどん士気は下がりミスも増えていった。
- そんな兵士たちの士気を取り戻すべく、米軍は睡眠の研究者を招いて特別な睡眠法を開発した。
出典はその研究者、バド・ウィンター教授らの「Relax and Win」(#1)という著書。バド氏は陸上のコーチをしていたそうで、なんとアメリカ代表選手を27人も輩出した敏腕コーチ。そんなプロが編み出した気になる爆睡法とは、ザっと以下のような手順だったようです。
米軍パイロット採用の2分爆睡法
2分爆睡法手順
・椅子に深く腰掛ける。両足は地面にピッタリつけて膝を開いて伸ばした状態を保つ。
・手は膝の上に乗せる。
・顎を胸に乗るくらい引いて目を閉じる。
・ゆっくり深呼吸をする。
・顔回り→肩→胸→腕周り→脚→思考の順番で力みを抜いてリラックスする。
・手は膝の上に乗せる。
・顎を胸に乗るくらい引いて目を閉じる。
・ゆっくり深呼吸をする。
・顔回り→肩→胸→腕周り→脚→思考の順番で力みを抜いてリラックスする。
2分爆睡法のコツ
- 力みが取れない場合は一度力を入れてから脱力してみる。
- 「椅子の上に垂れるくらげ」「春に静かな湖畔の上でカヌーに横たわって空を眺める自分」「巨大なハンモックに揺られている自分」のような脱力を補助するイメージをする。
- 「今自分は何も考えてないよ~」と言い聞かせる。
この睡眠法を取り入れた結果、なんと6週間で実践したパイロットたちの96%が2分以内でどこにいてもすぐ寝付けるようになったのだそう。しかも戦場のように爆音がけたたましく鳴り響く状況でもスッと眠りに就けたというのだから、これはすさまじい効果ですね。
赤羽(Akabane)
まとめると、この方法は「ボディスキャン」「漸進的筋弛緩法」という快眠・リラックス法と似ていまして、それなりに納得のテクニックかと。「なかなか寝付けない..」と言う方は是非一度お試しあれ。
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#1 Bud Winter,Jimson Lee,”Relax and Win“,published in 2012.