怒りっぽい人は自分が頭の良い人間だと過大評価しやすいみたい。

人間心理, 健全な人間関係を築く, 教育&勉強法

怒りっぽい人は自分が頭の良い人間だと過大評価しやすいみたい。

怒りっぽい人は自分が頭の良い人間だと過大評価しやすいみたい。

今回は「怒りっぽい人は自分を実際より頭が良いと過大評価しているらしいぞ」というお話です。
 
 
一体どういう事なんでしょう?最近出た興味深いデータを見てみましょう。
 

怒りっぽさは短絡思考?自分は賢いんだという過大評価に繋がりやすいことが判明

これは2018年にワルシャワ大学の教授らが発表した研究(#1)で、計528名の男女を対象に、大きく2つの実験を行ったものです。
 
 
実験では、まず参加者に「自分はどのくらい怒りっぽい?」といったアンケートに答えてもらって、その後主観的な頭の良さと、客観的な頭の良さの指標として類推や知力テストなどを行ったようです。
 
 
すると結果、こんなことが分かりました。

 

  • 怒りっぽい人は実際よりも頭の良さを過大評価していた
  • 神経症性が高い人は逆に実際よりも頭の良さを過小評価していた
  • ナルシシズムが怒りっぽさと頭の良さの過大評価との関係に影響していた

 

まとめると、怒りっぽい人は実際より自分を賢いと過大評価していて、これは怒りっぽい人のナルシストな性質が影響しているかもしれない、ということです。
 
 
実際に過去の研究によって、怒りっぽさは楽観性と相関が見られたり、結果として「自分は自己コントロール力があるんだ」と思い込む傾向が報告されています。またナルシシズム性向も確認されていて、こうした怒りと関わる性質が今回のような過大評価に繋がった可能性が高いですね。
 
 
またポイントとしては、そもそも「怒りっぽさ」が大きく2つの要素に起因しているという点に注目したいですね。この2つの要素は【神経症性】【ナルシシズム】で、神経症性に起因する怒りっぽさを持つ人だった場合、逆に自分の賢さを過小評価する傾向が見られていて、「何に起因してるか?」が結構重要だということですね。
 

注意点・まとめ

ただし注意点としては、今回の研究は学生など若い層をターゲットにしているので、高齢の方なんかで同じ結果が得られるか?は分かりません。
 
 
また「怒りっぽさ」や「主観的な頭の良さ」を尋ねるアンケートは、直球で質問するような中身だったので、いまいち正確性には欠けるかもしれません。より正確を期すなら、今後は間接的に「怒りっぽさ」や「主観的な頭の良さ」を測れる調査方法なども組み合わせていくともっと参考になりそうです。
 
 
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

 

ポイント
  • 怒りっぽい人は自分の頭の良さを過大評価しやすい
  • 怒りっぽさがナルシシズムに起因する場合、この傾向が当高く見られた
  • 逆に神経症性に起因する怒りっぽさを持つ場合は、自分の頭を過小評価する傾向があった
 

こんな感じでしょうか。怒りっぽくて楽観的、ナルシシズムな性質がある場合、自分を賢いと思い込んでるかもしれませんよ、と。

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赤羽(Akabane)

「神経症性」や「ナルシシズム」など聞きなれない言葉が出てきたかもしれませんが、詳しくは以下で触れています。興味のある方は続きもどうぞ。

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参考文献&引用

#1 Marcin Zajenkowski, Gilles E.Gignac. Why do angry people overestimate their intelligence? Neuroticism as a suppressor of the association between Trait-Anger and subjectively assessed intelligence. Intelligence, Volume 70, September–October 2018, Pages 12-21.