【ビッグ5性格診断】神経症性の高い人がストレスから逃れるのに大事な「ある特性」とは?

【ビッグ5性格診断】神経症性の高い人がストレスから逃れるのに大事な「ある特性」とは?

赤羽(Akabane)

今回は「ビッグ5の神経症性が高い人が強いストレスを逃れる方法」についてのお話です。

神経症性の高い人がストレスから逃れるのに大事な「ある特性」とは?

まずビッグ5性格診断についてザックリおさらいしておきましょう。

科学的に最も信頼できる性格診断「ビッグ5性格診断テスト」

ビッグ5とは、次の5つの性格特性別に自分の特徴を見ていく性格診断です。

ビッグ5の性格特性
  • 誠実性..真面目さ、勤勉さ
  • 神経症性..心配性、繊細さや不安傾向
  • 開放性..新しいこと、変化を受け入れる度量
  • 協調性..周囲への配慮や協力
  • 外交性..人間関係の構築やいわゆるコミュ力など

で見ての通り、神経症性的傾向は他と比べるとネガティブな面が強くて、打たれ弱かったり、ストレスを溜めやすかったり、メンタルが揺らぎやすい性質にあるんですね。

神経症性が高くてもストレス度が低い人には「ある特性」があった!という研究

では以上を踏まえて本題へ。そんな神経症性傾向の高い人がストレスから逃れるには?ということで参考になるのが、2017年にチャールズ・ダーウィン大学が発表した研究(#1)です。

これは165名の男女(8割くらい女性、平均39歳)を対象にオンライン調査を行ったもの。具体的には、彼らにオンラインで「マインドフルネス診断テスト」「ストレス度チェック」「ビッグ5性格診断」の3つのテストをやってもらって、これらの相関具合を見たんですね。

すると結果、こんなことが分かりました。

結果
  • 神経症性が高い傾向にある人はストレス度が高かった
  • 神経症性が高くてマインドフルネス度が低い人は最もストレス度が高かった
  • 神経症性が高くてもマインドフルネス度も高ければストレス度は低くなった

どうやら神経症性高めな人のカギとなるのは「マインドフルネス度」だったようです。ちなみにマインドフルネスというのは、

マインドフルネスは訓練やその過程、特徴を広義的に指して使われる言葉であり、多くは物事に注意を向ける力、気づき、記憶、受容の精神に関連している。この言葉は仏教にそのルーツを持っている一方で、心理学や精神医学、神経学やその他さまざまな分野で人気を博している。[筆者訳](#2)

こんな感じの概念です。よく「今ここの意識」と言いますが、より厳密にはプラスして「心身の観察」「感情の受け容れ」辺りもキーワードになるかと。

マインドフルネスとメンタルの質向上の関係については過去にも結構報告されていて、2011年の研究(#3)でも、神経症性傾向とうつ症状にはマインドフルネスの低さが関係している!といった報告も上がっています。

まとめ

では今回の内容をまとめます。

ポイント
  • ビッグ5の特性の一つ「神経症性」はメンタルの繊細さや不安症傾向を表す
  • 神経症性が高いとストレスを感じやすいが、同時にマインドフルネスも高ければストレスは低くなるかも
  • 逆に神経症性が高くてマインドフルネスが低いと最もストレスを感じやすいから気を付けよう

こんな感じでしょうか。一つ一つ研究を見るとまだまだ質は高くないですが、マインドフルネスがメンタルヘルスに関わってる!という研究はかなり見かけるので、それなりに信憑性はあるかと思います。

赤羽(Akabane)

やはりここでも出てきました、マインドフルネス。一応実験でよく使われる診断テスト2大巨頭は以下でまとめてありますので、よろしければお試しください。その前にビッグ5も確かめてから、併せてマインドフルネスの鍛え方も見ておくと良さそうですね!

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参考文献&引用

#1 Mark Moriarty Drake, Dr Mary Morris,Tanya Jane Davis. Neuroticism’s susceptibility to distress: Moderated with mindfulness. Personality and Individual Differences, Volume 106, 1 February 2017, Pages 248-252.

#2 Nicholas T. Van Dam, Marieke K. van Vugt, David R. Vago, Laura Schmalzl, Clifford D. Saron,Andrew Olendzki,Ted Meissner,Sara W. Lazar, Catherine E. Kerr, Jolie Gorchov, Kieran C.R. Fox,Brent A. Field, Willoughby B. Britton, Julie A. Brefczynski-Lewis, and David E. Meyer,Mind The Hype: A Critical Evaluation and Prescriptive Agenda for Research on Mindfulness and Meditation,Perspect Psychol Sci. 2018 Jan; 13(1): 36–61.

#3 Thorsten Barnhofer, Danielle S. Duggan, and James W. Griffith. Dispositional mindfulness moderates the relation between neuroticism and depressive symptoms. Pers Individ Dif. 2011 Dec; 51(8): 958–962.