赤羽(Akabane)
目次
【朗報】一日たった20分の運動でも炎症を抑えてアンチエイジング効果が!
まず炎症とは何か?これは簡単に言うと体内で起きる火事のことでして、ケガをした時に赤く腫れあがるアレをイメージしていただければ分かり易いかと思います。
ただしケガの炎症は短期で燃え盛る山火事のようなもの。恐いのは長期にわたって小火が燃え続ける慢性炎症のほうで、こちらはジワジワ体を蝕んでいって、老化させるわ慢性病のリスクになるわ、で非常に困りものなんですね。
そして慢性炎症に効果的だとされる対策として「運動」が挙げられます。現時点では種類は筋トレでも有酸素でもどっちでも抗炎症効果がある!とされておりますので、定期的に体を動かすのは美容と健康の為には必須事項。
万病のもと&アンチエイジングの天敵「慢性炎症」とは?メカニズムと原因を徹底解明。
一日たった20分の運動で美しく&カッコよく健康に。
と言ったところで、今回は「具体的にどのくらい運動すればいいの?」という問題について参考になりそうな研究を紹介します。これは2017年にカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者らが発表した研究(#1)でして、短時間の運動で体内の炎症レベルは下がる?を調べてくれたもの。ザっと中身を覗いてみると、
- 健康な47人が対象
- 最大酸素摂取量65~70%(中強度)で20分ランニングマシントレを行う
- トレ前後で体内の炎症マーカー(TNF)を計測
こんな様子。中強度の運動というのは一言で言うなら、喋っている余裕が無くなってくる位の運動強度ですね。そして実験では超短期間での運動と炎症の関係を調べてくれています。結果は次のようになりました。
- 20分の運動によってカテコールアミン(ノルアドレナリン、アドレナリンなど)が増加していた
- 体内の炎症マーカーが減少!
これはかなり朗報かと。たった20分、しかもそれ程きつくない運動でも十分アンチエイジングには効果的だという可能性が出てきたのですから。
研究内で説明されているメカニズムとしては、運動によるアドレナリン分泌が炎症マーカー(TNF)の発現を抑えたとのこと。
赤羽(Akabane)
関連記事はこちらをどうぞ
慢性病の予防にも効果!筋トレで体内の脂質や炎症をガッツリ減らすための条件とは?参考文献&引用
#1 Dimitrov S, Hulteng E, Hong S,”Inflammation and exercise: Inhibition of monocytic intracellular TNF production by acute exercise via β2-adrenergic activation.“,Brain Behav Immun. 2017 Mar;61:60-68.