赤羽(Akabane)
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モーニングコーヒーで朝スッキリ!とはよく言ったものですが..
朝の仕事のお供といえばコーヒーですね。これはコーヒーを飲むことで目が覚めたようなシャキッとした朝を過ごせるからなんですが、一体どんなメカニズムになっているんでしょうか?
といったところで、今回はコーヒーやエナジードリンクなどに含まれる“カフェイン”が体内で何をしているのか?をザックリ書いていきます。
カフェインでスッキリするのはどんな仕組み?
参考文献(#1)を引っ提げ、まずは大まかな仕組みから。仕組みを見ていくにあたっていくらかの登場人物が出てきますんで、先に紹介しておきましょう。
カフェインとアデノシンさんが似ているのは偶々ではなく仕様です。すごくザックリ言うとこのアデノシンはアデノシン受容体くんと結び付くんですが、そうなると..
気分で描いたのでハッピーな光景に見えますが、二人が結ばれるとドーパミンなどの脳内物質がブロックされてしまって脳が疲労感を感じるようになります。
しかしコーヒーなどを胃に流し込むと、二人の関係に暗雲が立ち込めます。カフェインさんの登場によって二人の関係がかき乱されるんですね。というのもこのカフェインさん、アデノシンさんと非常に構造が似ていて、なんとアデノシン受容体くんと結びつくことができます。
つまりカフェインはアデノシンがアデノシン受容体と結びつくのを邪魔して、疲労感が生まれるのを抑えてくれるということ。カフェインさんがいる間はアデノシン受容体くんはアデノシンさんと一緒になれない、すなわち疲労感が生まれないということになります。
そしてカフェインさんが消えると、邪魔されていた二人の関係が再燃。アデノシンとアデノシン受容体が結びついて脳はひどく疲れを感じるように。これを「カフェインの効果が切れた!」と言うんですね。
赤羽(Akabane)
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参考文献&引用
#1 Ribeiro JA, Sebastião AM,”Caffeine and adenosine.“,J Alzheimers Dis. 2010;20 Suppl 1:S3-15.