毒性の強い「AGEs(終末糖化産物)」が多い食事を続けるとどうなるのか?

2019年7月29日その他ダイエット, その他食品, 栄養成分、物質, 考察編, 魚・肉類その他

毒性の強い「AGEs(終末糖化産物)」が多い食事を続けるとどうなるのか?

今回は「食事から摂るAGEs」についてのお話です。
 
 
ではまずAGEsという物質についてザっとおさらいしておきましょう。
 

AGEs(終末糖化産物)とは?

AGEsとは「Advanded Glycation End Products(終末糖化産物)」の略で、アミノ酸や脂質などが糖質と結びついてできる物質です。これが体内に溜まると、皮膚や血管にダメージを与えて老化を早めたり、動脈硬化から心疾患リスクを高めたりするんですね。
 
 
そして私たちの体内でも日々この物質が作られているわけですが、更に厄介なことに、この子たちは高温や水分の少ない調理法の過程でも生成されてしまいます。イメージしやすいのはホットケーキのあの茶色い焦げ目でしょうか。

 

ホットケーキミックスに牛乳を加えたもの(たんぱく質&脂質) + たくさんの砂糖 + フライパンで高温加熱 = AGEs
 

ということで食事に気を遣う際はAGEs対策も大事になってきます。「具体的にどんな食材を選んでどんな風に調理すればよいのか?」は記事最後の関連記事をご覧ください。一旦先へ進みます。
 

高AGEsな食事 vs 低AGEsな食事!

ではここからが本題です。食事からのAGEsを抑える食事って効果はあるの?という問題についてで、参考になるのが2017年の系統的レビュー(#1)。
 
 
これは12件のRCT研究から293名(健康体、二型糖尿病患者、慢性腎臓病患者)を対象に、低AGEs食の効果を調べたもの。
 
 
実験期間は2~16週間で、彼らを大きく、①高AGEs食②低AGEs食(AGEs制限食)の2グループに分類、そして体内の炎症、酸化ストレス、糖尿病、心疾患のバイオマーカー(サイン)を測定して比べたんですね。
 
 
ちなみに食事のチェックは大半が参加者に日記をつけてもらったり、定期的に聞き取りをしたりといった具合。多少主観が混じる恐れがある分精度は下がりそうです。
 
 
では以上を踏まえて結果を見ていきましょう。

 

  • 高AGEs食で全体的に炎症マーカー「TNF-α(腫瘍壊死因子)」が増加した
  • 炎症マーカー「CRP(C反応性タンパク質)」は結果がまちまちだが、低AGEs食で減る傾向に
  • 高AGEs食で酸化ストレスマーカー「8-isoprostanes(イソプラスタン)」が増加した
  • AGEsの一種「CML(カルボキシメチルリジン)」の血清レベルも増加した

 

これらは細かく出ている結果の中のザックリした一部ですが、高AGEsは確かに全体的に体内の炎症と酸化ストレスを高めるし、体内にAGEsを蓄積させるという傾向は掴めるかと思います。(長期の実験でより強い効果があったとのこと)
 
 
他にも対腎臓病患者、対二型糖尿病患者、といった風にカテゴリ分けがされていましたが、それぞれのサインを調べた実験が軒並み少なくてこちらはあまり参考にならず。

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赤羽(Akabane)

ということで結論、食事からのAGEsは体の炎症や酸化ストレスを引き起こすし侮れないみたいだ!上で紹介した過去記事をザっと見しつつ食品選びと調理方法に気を付けてみてください。(お肉は真空低温調理がおススメです。)

AGEsや炎症などの関連記事はこちら

参考文献&引用

#1 Clarke RE, Dordevic AL, Tan SM, Ryan L, Coughlan MT,”Dietary Advanced Glycation End Products and Risk Factors for Chronic Disease: A Systematic Review of Randomised Controlled Trials.“,Nutrients. 2016 Mar 1;8(3):125.