SNSで若者のメンタルヘルスが悪化する原因は男女でこんなにも違うらしい

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SNSで若者のメンタルヘルスが悪化する原因は男女でこんなにも違うらしい

SNSで若者のメンタルヘルスが悪化する原因は男女でこんなにも違うらしい

今回は「SNSの使いすぎでメンタルヘルスを病む原因」についてのお話です。
 
 
早速ですが、この問題について参考になる研究を覗いてみましょう。
 

若者がSNSで精神的に病む要因は男女で随分違っているらしい

これは2019年にインペリアル・カレッジ・ロンドンが発表して『Lancet(ランセット)』の姉妹雑誌に掲載された研究(#1)で、イングランドの12866名の青少年少女を対象に、彼らを13〜16歳の間追跡調査したもの。(2013〜2016年)
 
 
具体的には、年度ごとに彼らのSNS使用頻度をチェックして、2年次の心理的なストレス度と、3年次の主観的な幸福度や人生満足度などとどんな繋がりが見られるか?を調査していました。
 
 
SNSのラインナップは、定番のFacebookやInstagram、Twitter、Snapchat、そして日本ではあまり普及してないWhatsAppなどです。
 
 
で結果に影響しそうな要素として、

 

  • サイバーブリーング(ネットいじめ)
  • 睡眠不足
  • 運動不足

 

これらも細かく見ていったようです。どれもSNSを頻繁に使っていれば起こりうるモノですね。
 
 
するとこの調査の結果、次のようなことがわかりました。

 

SNS使用頻度
  • 1年次には一日複数回SNSを見る人の割合は男女でそれぞれ43%、51%だったが3年次にはこれが69%と75%まで増えていた
  • 1日に3回以上SNSを見るヘビーユーザーの割合は、1年次で男女それぞれ34%、51%だったが、3年次には62%と75%に増えていた
男女別メンタルヘルスの状態
  • SNSのヘビーユーザーは、一日1回以下しか見ない人と比べて、男性で67%、女性で31%、その後心理的なストレスを抱えるリスクが高かった
  • 1〜2年次でSNSのヘビーユーザーだと、女性でのみ幸福度や人生満足度が下がった
 

まとめると、SNSを日頃からかなり見ている若者は年次を追うごとに増えていって、そうした男女はその後メンタルヘルスが悪い状態になる傾向が見られたんですね。そしてこの傾向は女性で強く見られた模様。
 
 
また男女別でSNS→メンタルヘルス悪化の経路を見てみると、

 

  • 女性ではSNSによるメンタルの悪化の原因のうち「ネットいじめ」「睡眠不足」「運動不足」だけで58.2%を説明できた
  • 男性では原因のうち上記3つの要素ではたった12.1%しか説明がつかなかった

 

こんなことも判明したみたい。つまり、女性ではSNSの使いすぎがネットいじめや睡眠不足、運動不足に繋がって、これがメンタルを悪化させる原因の大半を占めている、と。
 
 
ではどうして男女でこんなにも原因が違うんでしょう?考えられるのは、思春期の男女での発育の差がメンタルの安定性に影響している可能性や、単純に女子のほうがSNSをたくさん使う傾向にあるから、といったあたりです。
 

注意点・まとめ

ただし注意が必要なのは、今回見ているのはSNSの使用頻度であって、時間ではない点。つまり、一日当たりトータルでどのくらい触っているとメンタルを害するのか?の目安は無くて、あくまでたくさん見ていると良くないかもよ!くらいの感じになりましょう。
 
 
また今回の対象はイングランドの若い子供たちだけなので、この結果をどこまで一般化できるか?はまだ分かりません。
 
 
では以上を踏まえて今回の内容をまとめます。

 

ポイント
  • SNSの使いすぎはメンタルヘルスに良くない
  • 特に女性ではネットいじめ、運動不足、睡眠不足などを引き起こしてこれがメンタルを悪化させているかも
  • SNSを使い過ぎてるなぁ…と感じる方は運動不足や睡眠不足にひとまず気をつけてみるといいかも
 

こんな感じでしょうか。SNSのやり過ぎで睡眠時間が減ったり、運動不足になったりしてないか?は日頃から意識しておくといいかもしれませんね。
 
 
ネットいじめは論外なので、即刻そのコミュニティから立ち退くのがメンタルヘルスの為かと思います。同じ学校の人からネットいじめを受けている場合はかなり状況が難しいですが..。

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赤羽(Akabane)

SNSの使用時間については過去に興味深い報告をまとめてあるので、興味があれば続きとして以下もご覧ください!

SNSの使用時間とメンタルの関係についてはこちらもどうぞ

参考文献&引用

#1 Russell M Viner, Aswathikutty Aswathikutty-Gireesh, Neza Stiglic, Lee D Hudson, et al. Roles of cyberbullying, sleep, and physical activity in mediating the effects of social media use on mental health and wellbeing among young people in England: a secondary analysis of longitudinal data. The Lancet Child & Adolescent Health, Published:August 13, 2019.