赤羽(Akabane)
今回は「加熱式タバコの健康被害が日本でも報告されているぞ!」というお話です。
目次
加熱式タバコによる健康障害が日本でも報告され始めているみたいだ
加熱式タバコは巷でいう「IQOS(アイコス)」や「ploom tech(プルームテック)」などのことです。前回にも、加熱式タバコって安全そうに見せてまだその危険性がよくわかっていないよね~という話をしました。
そしてここからは、残念ながら具体的な症例が幾つか報告されていたので、中身をザっと見ていきましょう。
日本で報告された加熱式タバコによる健康障害の例
これは2019年9月に日本禁煙学会が発表した資料(#1)が出典元で、国内外の加熱タバコによる数十件の健康障害を掲載したものです。
では実際の症例をザっと並べてみましょう。
加熱式タバコの健康障害例
- 重症の急性好酸球性肺炎 20代男性
- 重症の急性好酸球性肺 16歳男性
- 過敏性肺炎 20歳女性
- 受動喫煙による激しい頭痛、吐き気、失神など
- 受動喫煙による咳、痰、鼻奥のピリつきや違和感など
- 受動喫煙でめまいや舌の痺れ、気道が収縮して息苦しいなど
- IQOS(アイコス)で口内炎多発、喉の渇き 60代女性
- IQOS(アイコス)で口唇の乾燥 40代男性
- 脱毛により禿げてきた 60代女性2名
- IQOS(アイコス)に代えた2~3か月後から高熱が頻発し、呼吸困難になる。肝機能障害や扁桃腺周囲膿瘍も 45歳男性
- IQOS(アイコス)に代えたら全身の発疹が続いた
- IQOS(アイコス)を1年以上吸い続けた結果、両腕にアトピー症状が出た 40代男性
- プルームテックやグローでも気持ち悪くなったり、息が上がったり
こうして見ると結構ありますね。軽度~割と重症なものまで、色々報告され始めてきています。
で中には加熱式タバコを普通のモノに戻したり、禁煙した途端に症状が治まった例もあって、原因が加熱式タバコだった可能性を示す症例もあります。
注意点・まとめ
ただし、一応注意点としては、これらが全部加熱式タバコのせいとは言い切れない点があります。
まだ症例報告の段階なので因果関係の特定はできませんし、影響していたとしてどのくらいのウェイトを占めているのか?もハッキリしていません。
今回の内容をまとめると、「普通のタバコより安全だ」思われていた加熱タバコは、案外そうでもないかもよ?という感じです。むしろ普通のタイプよりも分かっていないことが多くて、危険性が底知れないのが恐いですね。
赤羽(Akabane)
タバコは百害あって一利なしなので、やはり健康のためには断ちましょう。タバコを止めるための効果的な方法や、タバコの意外と答えられないリスクなどは以下にまとめました。興味のある方は続きもどうぞ。
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#1 日本禁煙学会「加熱式タバコによる日本における健康障害の報告」2019年10月8日アクセス。