赤羽(Akabane)
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運動で頭が良くなる、では運動の学習効果を最大にするタイミングはいつなのか?
運動で頭が良くなる!というのはよく聞く話ですね。その根拠の一つとしてよく挙げられるのが「脳由来神経栄養因子(BDNF)」という神経系によく居るたんぱく質で、以下のようなことが分かっています。
- 体内のBDNFレベルが増えると長期記憶力がアップした!(#1)
こうした知見を受けて、みんなが「BDNFを増やす方法はないか?」とザワついていたりするんですね。
BDNF増加効果を最大限引き出す運動のタイミングが分かったぞ!という研究結果
そして今回はこの件について参考になる研究についてです。これは2016年のラドバウド大学の研究(#2)で、運動による脳の学習機能レベルアップ効果は学習から4時間後に最も高まるということがわかったようです。
これは72名の男女を対象に運動のタイミングで脳内のBDNFがどう変わるの?という疑問を調べてくれたもので、まず最初に図形の位置を覚えるタスクをやってもらいます。
それから参加者らを、
- 何もしないグループ(NE)
- すぐにインターバルトレーニングに取り掛かるグループ(IE)
- 4時間後にインターバルトレーニングに取り掛かるグループ(DE)
この3つのグループに分けまして、そこからまた図形の位置を記憶するタスクをやり、fMRIで脳の様子も観察するといった流れ。
図だとこんな感じですね。ちなみにインターバルトレーニングというのは、計35分で心拍数が最大で80%というなかなかの強度の運動だったようです。これを小休憩を取りながら間髪入れずにやっていく、と。
するとその結果は、
このように、勉強と運動の間隔を4時間空けたグループで最も学習能力の向上が見られました。しかし、実験は一日のみですので長期での効果はどうなるのか?という問題点もありますが。
赤羽(Akabane)
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#1 Pedro Bekinschtein,Martín Cammarota,Cynthia Katche,Leandro Slipczuk,Janine I. Rossato,Andrea Goldin, Ivan Izquierdo,Jorge H. Medina,”BDNF is essential to promote persistence of long-term memory storage“,The National Academy of Sciences of the USA,Vol.105,No.7,pp2711–2716,2008.
#2 Eelco V. van Dongen,Ingrid H.P. Kersten, Isabella C. Wagner,Richard G.M. Morris,Guillen Fernandez,”Physical Exercise Performed Four Hours after Learning Improves Memory Retention and Increases Hippocampal Pattern Similarity during Retrieval“,Current Biology,Vol.26,No.13,pp1722–1727,2016.