運動で頭が良くなる!の効果を最大限に引き出すタイミングとは?【BDNF、エクササイズ】

2019年5月29日その他エクササイズ, 体の仕組み

運動で頭が良くなる、では運動の学習効果を最大にするタイミングはいつなのか?

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運動で頭が良くなる!というのはよく聞く話ですね。その根拠の一つとしてよく挙げられるのが「脳由来神経栄養因子(BDNF)」という神経系によく居るたんぱく質。過去にも当ブログではこの物質について取り上げていて、
 

  • 体内のBDNFレベルが増えると長期記憶力がアップした!(#1)

 
みたいな報告が上がっていたりも。こうした研究を受けて、みんなが「BDNFを増やす方法はないか?」とザワついていたりするんですね。
 

 
そして今回はこの件について参考になる研究についてです。これは2016年のラドバウド大学の研究(#2)で、運動による脳の学習機能レベルアップ効果は学習から4時間後に最も高まるということがわかったようです。
 
 
これは72名の男女を対象に運動のタイミングで脳内のBDNFがどう変わるの?という疑問を調べてくれたもので、まず最初に図形の位置を覚えるタスクをやってもらいます。
 
 
それから参加者らを、
 

  1. 何もしないグループ(NE)
  2. すぐにインターバルトレーニングに取り掛かるグループ(IE)
  3. 4時間後にインターバルトレーニングに取り掛かるグループ(DE)

 
この3つのグループに分けまして、そこからまた図形の位置を記憶するタスクをやり、fMRIで脳の様子も観察するといった流れ。
 
運動 学習 脳 効果 タイミング
 
図だとこんな感じですね。ちなみにインターバルトレーニングというのは、計35分で心拍数が最大で80%というなかなかの強度の運動だったようです。これを小休憩を取りながら間髪入れずにやっていく、と。
 
 
するとその結果は、

 

  • 4時間後のグループで最も学習能力(記憶)の向上が見られた
  • また、脳の海馬にも良い変化が見られた
  • 直後にインターバルトレーニングを行ったグループでは学習能力(記憶)の向上が見られず


 

このように、勉強と運動の間隔を4時間空けたグループで最も学習能力の向上が見られました。しかし、実験は一日のみですので長期での効果はどうなるのか?という問題点もありますが。

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赤羽(Akabane)

どちらにしても運動は脳にもよろしいので続けて損はないかと思います。こだわりたい方は今回のように間隔をあけて運動をしてみるとよいでしょう。私も朝~昼に読書や勉強をして、夕方あたりに運動に行くことが多いです。

他BDNFを増やす方法

参考文献&引用

#1 Pedro Bekinschtein,Martín Cammarota,Cynthia Katche,Leandro Slipczuk,Janine I. Rossato,Andrea Goldin, Ivan Izquierdo,Jorge H. Medina,”BDNF is essential to promote persistence of long-term memory storage“,The National Academy of Sciences of the USA,Vol.105,No.7,pp2711–2716,2008.

#2 Eelco V. van Dongen,Ingrid H.P. Kersten, Isabella C. Wagner,Richard G.M. Morris,Guillen Fernandez,”Physical Exercise Performed Four Hours after Learning Improves Memory Retention and Increases Hippocampal Pattern Similarity during Retrieval“,Current Biology,Vol.26,No.13,pp1722–1727,2016.