【朗報】幼少期によく読書をしていた子どもはテスト成績、年収までアップするらしい。

2019年6月10日教育&勉強法

幼少期の読書習慣が生涯年収のインディケーター?!

今回は「幼少期の読書習慣と生涯年収の意外な関係」についてのお話です。
 
 
皆さんは幼少期にどんな遊びをしていましたか?外で活発に動き回るわんぱくな子もいる一方で、室内でゲームをしたりするのが好きな子もいますね。小さい頃の遊びはその後の成長にとても大事です。
 

 
と今回はそんな幼少期のイベントについての面白い研究を見つけたので紹介します。
 
 
これは、2015年にパドヴァ大学の教授らが発表した研究(#1)で、10歳の頃に家でもよく本を読んでた子どもほど将来の生涯年収も高くなることがわかったようです。これは読書好きな皆さんにとっては朗報ではないかと。
 
 
では実際に中身を覗いてみると、
 

  • 1920~1956年生まれの5828人の男性
  • ヨーロッパの国々(オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スウェーデン)
  • 10歳の頃に家に何冊くらい本があったか、で5グループに分類…10冊未満、11~25冊、26冊~100冊、101~200冊、200冊以上
  • 参加者の住まいが田舎か、都会かも調査

 
こんな感じ。調査対象が男性のみである理由は、当時の時代背景から今よりも女性が長期間働くということがなかったからみたいです。
 
 
では結果はどうなったか?ザっと見てみると、

 

  • 全く読まないよりも本を10冊以上読んでいたほうが将来の年収が高まった
  • 田舎住みのほうが本の恩恵を受けやすかった(年収アップ効果が高かった)
  • 10歳の頃家にあった本の冊数が多いほど当時のテストスコアも高かった
  • 義務教育による将来の年収アップ効果の恩恵を受けたのは、10歳の頃に本を10冊以上読んでた子どもだけだった
  • 両親の職業は関係なかった(ホワイトorブルーカラー)

 

どうやら幼少期から本をよく読んでいた人は将来も収入の良い仕事に就く傾向があるようですね。本研究の教授らはこれについて次のように語っています。
 

10歳の頃から本がたくさんあることで、親からの教養、早期からのスキル形成が可能となる。[筆者訳]

 
こうした要因から、結果として年収アップにつながっているんだ、と。ですが残念ながらこの研究だけでは「本を読むほど年収がアップする!」とは言い切れないです。
 
 
そんな中、別の関連研究で参考になるのが、1995年に3410人の子どもを対象にしたメタ分析(#2)。
 
 
この研究では、幼少期の親による読み聞かせが子どもに与える影響を調べました。その結果、この読み聞かせの頻度が高いほど子どもの語学力(リーディング、ライティングetc)が高くなったようです。(効果量0.59)

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赤羽(Akabane)

収入に直結するかは結局わかりませんが、幼少期から本に囲まれて過ごしていると教養がつきやすくなるのは間違いなさそう。本の虫の皆さん、これからも本を愛でていきましょう。

その他子ども研究

参考文献&引用

#1 Giorgio Brunello, Guglielmo Weber ,Christoph T. Weiss,”Books Are Forever: Early Life Conditions, Education and Lifetime Income“,The Economic Journal,,2015.

#2 Adriana G. Bus,Marinus H. van IJzendoorn,Anthony D. Pellegrini,”Joint Book Reading Makes for Success in Learning to Read: A Meta-Analysis on Intergenerational Transmission of Literacy “,Review of Educational Research, Vol.65, No.1,pp.1-2,1995.