子どもの頃によく読書をしているとテスト成績、年収までアップする!という研究

2019年4月5日人生を上手に生き抜く技術, 教育&勉強法, 考察編

幼少期の読書習慣が生涯年収のインディケーター?!

皆さんは幼少期にどんな遊びをしていましたか?外で活発に動き回るわんぱくな子もいる一方で、室内でゲームをしたりするのが好きな子もいますね。小さい頃の遊びはその後の成長にとても大事です。今回はそんな幼少期のイベントについて一つ面白い研究を見つけたので紹介します。2015年にパドヴァ大学の教授らが発表した研究(#1)では、10歳の頃に家でもよく本を読んでた子どもほど将来の生涯年収も高くなる傾向が報告されました。これは読書好きな皆さんにとっては朗報なのではないでしょうか。研究概要は以下の通りです。

 

  • 1920~1956年生まれの5828人の男性
  • ヨーロッパの国々(オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スウェーデン)
  • 10歳の頃に家に何冊くらい本があったか、で5グループに分類…10冊未満、11~25冊、26冊~100冊、101~200冊、200冊以上
  • 参加者の住まいが田舎か、都会かも調査

 

調査対象が男性のみである理由は、当時の時代背景から今よりも女性が長期間働くということなかったからみたいです。結果は次のようになりました。

 

  • 全く読まないよりも本を10冊以上読んでいたほうが将来の年収が高まった
  • 田舎住みのほうが本の恩恵を受けやすかった(年収アップ効果が高かった)
  • 10歳の頃家にあった本の冊数が多いほど当時のテストスコアも高かった
  • 義務教育による将来の年収アップ効果の恩恵を受けたのは、10歳の頃に本を10冊以上読んでた子どもだけだった
  • 両親の職業は関係なかった(ホワイトorブルーカラー)

 

 

サクラバージョン

 

 

どうやら幼少期から本をよく読んでいた人は将来も収入の良い仕事に就く傾向があるようですね。本研究の教授らはこれについて次のように語っています。

10歳の頃から本がたくさんあることで、親からの教養、早期からのスキル形成が可能となる。

こうした要因から、結果として年収アップにつながっているんだ、というわけですね。ですが、残念ながらこの研究だけでは「本を読むほど年収がアップする!」とは言い切れないです。

そんな中、別の関連研究で参考になるのが、1995年に3410人の子どもを対象にしたメタ分析(#2)。この研究では、幼少期の親による読み聞かせが子どもに与える影響を調べました。その結果、この読み聞かせの頻度が高いほど子どもの語学力(リーディング、ライティングetc)が高くなったようです。(効果量0.59)

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ダース赤羽

収入に直結するかは結局わかりませんが、幼少期から本に囲まれて過ごしていると教養がつきやすくなるのは間違いなさそう。本の虫の皆さん、これからも本を愛でていきましょう。

 

 

参考文献&引用

#1 Giorgio Brunello, Guglielmo Weber ,Christoph T. Weiss,”Books Are Forever: Early Life Conditions, Education and Lifetime Income“,The Economic Journal,,2015.

#2 Adriana G. Bus,Marinus H. van IJzendoorn,Anthony D. Pellegrini,”Joint Book Reading Makes for Success in Learning to Read: A Meta-Analysis on Intergenerational Transmission of Literacy “,Review of Educational Research, Vol.65, No.1,pp.1-2,1995.