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子どもの睡眠時間が一日43分長くなる定番の治療法【アレとアレ】とは?

定番の治療法【アレとアレ】を組み合わせれば10代の子どもたちが一日43分も長く眠れるようになったようだ

赤羽(Akabane)

今回は「定番の治療法コンビで若い10代の睡眠不足を改善!」というお話です。

子どもの睡眠時間が一日43分長くなる定番の治療法【アレとアレ】とは?

早速ですが、この問題について参考になる研究を見ていきましょう。

ライトセラピーと認知行動療法を組み合わせた臨床試験の結果..

2019年にスタンフォード大学が発表したRCT(#1)では、計102名のティーンエイジャーたち(平均15.6歳)を対象に、定番の治療法で子どもたちの睡眠を改善できるか?を調べています。

この研究では大きく2つのフェーズで実験を行っていて、フェーズ1は【ライトセラピー単体】で、フェーズ2は【ライトセラピー + 認知行動療法のコンビ】の効果を検証していました。

両方のフェーズの流れは、まず実験前の1週間で、参加者らに各自の睡眠の記録を取ってもらいます。次に4週間の実験の中で、参加者らはグループ分けされるんですが、例えばフェーズ2ではこんな感じでした。

  • ライト + 認知行動療法(CBT):毎晩のライトセラピーと週1で一回50分のCBTセッションを行う
  • 偽ライト + 認知行動療法(CBT):毎晩、効果がないライトセラピーと週1で一回50分のCBTセッションを行う

基本はライトセラピーが主体で、フェーズ1でそもそもの【ライトセラピーの効果】を確認してから、上のフェーズ2に移ってきたという流れになります。

ライトセラピーの具体的な内容は、参加者が寝ている間に、彼らの睡眠リズムを整える効果がある広域スペクトラムの白色光を起こさないように当てていくというもの。偽ライトの場合は、睡眠リズムを変えるのに足りない量だけ当てていく感じでした。

で週ごとに参加者らの朝型/夜型の診断アンケートや、主観的な睡眠の質などを定期的に集めていった結果、次のようなことが分かりました。

ライト + CBTグループ vs. 偽ライト + CBTグループ

  • 入眠時間が平均50分も早まっていた
  • 一晩の睡眠時間が平均で43分長くなっていた
  • 就寝時間が平均41.5分も早まっていた

まとめると、ライトセラピーと認知行動療法の両方を受けたグループで、睡眠リズムが正常になって睡眠時間もしっかり確保できるようになったんですね。

こうした結果は、アンケート調査でも反映されていて、ライト + CBTグループでは夜の眠気が有意に高まっていました。つまり、眠くなるべき時間帯でしっかり眠気がくるようになった、と。

注意点・まとめ

ただし注意点もあって、今回の睡眠や入眠時間の数字は参加者らに各自で記録してもらったデータを基にしています。このやり方だと主観が混じる分、正確性はちょっと欠けるかもしれません。

また研究チームは、今回使われたライトセラピーの手法にも課題がある!と付け加えていました。何せセラピーのために専用マシンを寝室に置いてビーコンで照らすように出来ていたので、もし同じ部屋で寝ている家族が居たら嫌だろう、と..(笑)

では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

ポイント
  • ライトセラピーと認知行動療法のコンビで10代の睡眠を改善!
  • 効果がないライトと比較した場合、入眠で50分早く、睡眠時間で43分長く、就寝時間で41.5分早くなっていた
  • ただライトセラピーは導入が難しい

こんな感じでしょうか。ライトセラピーはやるのが難しそうですが、認知行動療法であれば何とかセルフでも実践できそうです。その場合の効果は今回の研究とは多少違ってくるでしょうが。

赤羽(Akabane)

今回の認知行動療法は、睡眠に関しての教育にフォーカスした内容だったようなので、どちらかと言えば「不眠症のための認知行動療法(CBT-I)」に近いかもしれません。興味のある方は以下の関連記事もご覧ください。

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参考文献&引用

#1 Katherine A. Kaplan, Meital Mashash, Rayma Williams, et al. Effect of Light Flashes vs Sham Therapy During Sleep With Adjunct Cognitive Behavioral Therapy on Sleep Quality Among Adolescents A Randomized Clinical Trial. JAMA Netw Open. 2019;2(9):e1911944.