80年代から現代にかけて砂糖の摂取量・内訳はどう変化しているのか?

2020年2月24日その他食品, 栄養成分、物質

80年代から現代にかけて砂糖の摂取量・内訳はどう変化しているのか?

80年代から現代にかけて砂糖の摂取量・内訳はどう変化しているのか?

今回は「ここ数十年で砂糖の摂取ってどう変化しているの?」というお話です。
 
 
砂糖は摂りすぎると健康を害する!として、特に健康志向が強くなってきた昨今では風当たりが強くなってきました。
 
 
では実際のところ、ここ数十年で砂糖に対する我々の姿勢はどう変わっているんでしょう?参考になるデータを見ていきましょう。
 

1985~2016年の年代別に見た「砂糖の摂取量・内訳」の変化

2020年に発表される研究(#1)では、1312名の子どもたち(3~18歳)を対象に、年代や年齢別に砂糖の摂取内訳がどんな風に変化しているのか?を調査していました。
 
 
この研究で使われたのはドイツの「DONALD研究」という調査データで、1985年から当時の健康な子どもの食事や成長、健康状態などをずっと追っているんですね。今回はこのデータを1985~2016年までで見ています。
 
 
で食事の調査は3日間連続で行われるセルフレポートで、その間に食べたものは全て記録して提出する、といった感じ。ここから、砂糖の内訳や量の変化なんかを見ていくわけです。
 
 
では結果、ここから分かったことを見ていきましょう。

 

  • 全体の砂糖摂取量は1985~2005年辺りまで増え続けたが、2010年頃から減少傾向がみられた
  • 1985~2005年の砂糖摂取量増加には、ジュースの消費量の増加が関係していた
  • ここ数年で最も摂取が減ってきているのがジュースや砂糖入りドリンク類で、逆にあまり変わっていないのがスイーツ類だった

 

まとめると、一時期よりも砂糖の摂取量は減っているものの、依然として超過気味なのは否めないようです。内訳で言うと、意外にも近年問題視されているジュース類はしっかり減ってきていて、むしろスイーツ類があまり変わっていない点に注目すべきなんじゃないか?と。
 
 
また砂糖の摂取内訳をグラフで年代別に見てみると、以下のようになっていました。

 

(#1)より引用。
 

グラフの一番大きい青い部分がスイーツ類で、その割合は一目瞭然。次いで赤のジュース類も多いですが、この部分は今後少しずつ減っていくんではないでしょうか。
 

注意点・まとめ

とここまで見てきましたが、注意点として今回のデータはドイツで集められたものだという点は押さえておくと良さそうです。当然国や文化によっても食習慣は変わってくるので、あくまで参考程度に留めておくのがよろしいかと。
 
 
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。

 

ポイント
  • 全体の砂糖摂取量は1985~2005年辺りまで増え続けたが、2010年頃から減少傾向がみられた
  • 1985~2005年の砂糖摂取量増加には、ジュースの消費量の増加が関係していた
  • 最近では砂糖入りジュースが注視されているが、依然としてスイーツ類等による砂糖の摂取が大きい割合を占めていた
 

こんな感じでしょうか。スイーツの脅威は今も昔も変わらないようですね..。

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赤羽(Akabane)

砂糖やスイーツ、ジュース類の健康面への影響は過去にも幾つか触れています。「実際大したことないでしょ?」と思われるかもしれませんが、その影響は意外に大きく広範にわたることが分かっています。

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参考文献&引用

#1 Ines Perrar, et al. Time and Age Trends in Free Sugar Intake from Food Groups among Children and Adolescents between 1985 and 2016. Nutrients 2020, 12(1), 20.