「砂糖は糖尿病のリスクを高める」が、具体的にどのくらい危ないのか?

2019年3月28日ブログ運営者が考察してみた。, 栄養成分、物質

砂糖はメタボのリスクを高める!は今や常識ですが..

砂糖 ダイエット 健康

当ブログではアンチエイジングの重要ポイントとして“食品の厳選”をしております。中でも砂糖について取り上げることもありまして、例えば最近ではこんな記事を書いていたり。

そんな砂糖、「メタボの原因!」「健康に悪い!」と言われ始めて久しいですが、実際どのくらいの健康被害があるのでしょうか?
 

 

一日一杯の砂糖入りジュースはどのくらい糖尿病リスクを高めるのか?

砂糖 糖尿病

といったところで、今回は「砂糖ってどのくらい摂ったらどのくらい糖尿病リスクを高めるの?」という少し踏み込んだ部分を調査。参考になるのが2016年の大規模なメタ分析(#1)でして、以下のような細かい研究を行ったんですね。
 

  • 17件の関連コホート研究を精査(そのうち38253件の糖尿病発症件数)
  • 砂糖入りドリンク、人工甘味料入りドリンク、フルーツジュースの3タイプに分けて調査
  • 性別、人種、社会ステータス、運動習慣などの他の影響要素を調整
  • ここでいう“一杯分”はおよそ250ml

 
ちなみに参加者らの調査はやはりセルフレポート(自己申告制)が主流でしたが、一方で10件の研究が同時にバイオマーカー(生体内の病気サインとか)も観測していたのでこの点はなかなか。他の要素を調整した結果はこんな感じになりました。

 

  • 一日一杯の砂糖入りジュースで二型糖尿病のリスクが18%高まった(CI 9~28%)
  • 一日一杯の人工甘味料入りジュースは二型糖尿病のリスクを25%高めた(CI 18~33%)
  • 一日一杯のフルーツジュースは二型糖尿病のリスクを5%高めた(CI -1~11%)

 

まとめると、砂糖入りジュースは二型糖尿病のリスクを軒並み高める模様。他方でフルーツジュースは二型糖尿病のリスクにあまり影響がなし。

ちなみに人工甘味料入りジュースを対象にした研究でも、糖尿病のリスクにそれなりの影響はありました。がしかし、全体でかなりバイアス(偏り)があったりして少々信頼性の欠ける結果でした。

とここまでで「砂糖の摂りすぎはやはり良くないね!」ということは分かりましたが、最後に当研究はこんな内容まで算出してくれていました。

アメリカ、イギリスと向こう10年の糖尿病発症リスク
  • アメリカでは翌10年(2016~2026年?)で2090万件の二型糖尿病発症が予想される
  • このうち180万件が砂糖入りドリンクが原因
  • イギリスでは翌10年で260万件の二型糖尿病発症が予想される
  • このうち79000件が砂糖入りドリンクが原因

これはなかなかの猛威と言えましょう。実際にWHO(世界保健機関)も2015年に新たなガイドライン(#2)を発表しておりまして、こんな感じになっております。
 

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WHO(世界保健機関)

(前)砂糖は総摂取カロリーの10%以下に抑えよう!→(新)やっぱり砂糖は総摂取カロリーの5%以下に抑えよう

 
これは砂糖に換算するとおよそ25gなので、ほとんどの砂糖入り炭酸飲料などは一缶でアウト
 

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赤羽(Akabane)

結論、やはり砂糖は二型糖尿病をはじめメタボのリスクを高めるので控えたほうが良さそうです。

 

 

参考文献&引用

#1 Fumiaki Imamura, Laura O’Connor, Zheng Ye, Jaakko Mursu, Yasuaki Hayashino, Shilpa N Bhupathiraju, Nita G Forouhi,”Consumption of sugar sweetened beverages, artificially sweetened beverages, and fruit juice and incidence of type 2 diabetes: systematic review, meta-analysis, and estimation of population attributable fraction“,British Journal of Sports Medicine,Volume 50, Issue 8.

#2 WHO(World Health Organization),”WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and childrenv”,accessed on 31st Jan 2019.
https://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/sugar-guideline/en/