ビタミンCサプリを摂ってもがんのリスクは下がらず予防効果もない件。

2019年4月1日サプリメント, 栄養成分、物質, 考察編

 ビタミンCの効果

ビタミンC レモン
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ビタミンCと言えば「風邪に効く!」なんて言われたり何かと健康の象徴みたいな立ち位置ですね。実際に以下のような効能があるといわれております。

ビタミンCの効果
体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンをつくって皮膚や粘膜のメンテナンスをする。
ストレスへの抵抗力を強める。
鉄の吸収を良くする。
抗酸化作用もあって有害な活性酸素という物質から体を守る働きをする。

ビタミンCといえばミカンなど柑橘系、ベリー系などを筆頭に果物や野菜にも多く含まれます。例えば当ブログ激推しのサツマイモは意外にもビタミンCが鬼のように豊富。
 

グッドナイト27000

 

 ビタミンCサプリはがんのリスクに効果がない

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上で書いたように、ビタミンCは抗酸化ビタミンの一種。となると「抗酸化作用でがんや心疾患に効くでしょ!」とサプリをガンガン飲みたくなるかもしれませんが、それはちと早計みたいです。2015年にハンティントン大学から発表されたメタ分析(信頼性が高い研究)による研究(#1)によると、ビタミンCサプリを摂取してもがんのリスクは下がらず、がん予防には全く意味がないことがわかったみたいです。研究の概要は以下の通りです。
 

  • 7つの関連研究を選出
  • 総参加者は62619人(35~80歳)
  • 介入と追跡期間併せての期間は5~9.4年間
  • 2/7はビタミンCサプリのみを服用、残りは併せて他のビタミンや抗酸化物質サプリも服用
  • ビタミンC摂取量は120~500mg/日
  • グループ分けは次の通り
  1. ビタミンC(+α)サプリ摂取グループ(31326人)
  2. 特に何もない比較グループ(31293人)

 
見たところかなり信頼性が高い研究になっております。結果はこんな感じになったようです。
 

  • ビタミンCサプリを摂取してもがんのリスクは下がらなかった(変化なし)
  • 統計法を変えたり、年齢、性別、国籍、喫煙率やがんの種類などの変数を調整しても同じ結果になった

 
更に抗酸化ビタミンと前立腺がんの関係を調べた他のメタ分析(#2)においても、「ビタミンCサプリの摂取は前立腺がんのリスク減少、予防に効果がない」という結論に落ち着いていますし、抗酸化ビタミンサプリ全般を調べた他のメタ分析でも「抗酸化ビタミンのサプリ全般はがんに効かないぞ」と出ていたりします。

ということで、ビタミンCサプリを摂っても全体的にがんのリスクには効き目が無さそうです。他の抗酸化ビタミンでは「ビタミンAやEはすい臓がんのリスクを下げる効果があるよ!」という信頼性が高めな研究が報告されていますが…。といってもこれはサプリに限った研究ではなかったので、やはりサプリじゃなくて食事から摂るべきなのでしょう。

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マケレリスト赤羽

結論としては、ビタミンCは野菜や果物から簡単に摂れるのでわざわざサプリから摂る必要は無さそうです。ただし、ビタミンC欠乏症のがん患者に対してはまた話が違ってくるかもしれないのでその点だけはご注意下さい。

参考文献&引用

#1 Bobae Lee, Seung-Won Oh,Seung-Kwon Myung,”Efficacy of Vitamin C Supplements in Prevention of Cancer: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials“,Korean Journal of Family Medicine,Vol.36,No.6,pp278–285,2015.

#2 Jiang L, Yang KH, Tian JH, Guan QL, Yao N, Cao N, et al,”Efficacy of antioxidant vitamins and selenium supplement in prostate cancer prevention:a meta-analysis of randomized controlled trials.” Nutrition and Cancer,Vol.62,pp719-727,2010.