赤羽(Akabane)
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ビタミンDサプリでうつ病が改善!? 効果が出る摂取量も解説。
ビタミンDは「太陽のビタミン」ともいわれていて、日光を浴びることで体内で合成してくれるビタミンです。食品からも摂ることが出来て、動物性食品全般や、キノコなどからも摂れます。ただそれぞれで「ビタミンD3」「ビタミンD2」と若干フォームが違いますが。
ではここからは、ビタミンDのうつ病改善効果について見ていきましょう。
ビタミンDとうつ病を調べた大規模で信頼性の高い研究によると
2014年のメタ分析(信頼性の高い研究方法)の研究(#1)によると、ビタミンDの経口摂取を増やすことでうつ病が改善するという結果が出たようです。
これは15件のRCTから42258名(女性多め、健康な大学生から精神疾患患者まで)を対象に、ビタミンDサプリのうつ病改善効果を調べたもので、うち8件は手法に欠陥があるもの、7件は質が高い研究だったようです。
ちなみに欠陥とは、例えば効果的とされるビタミンDの最低限の量を下回っていたり(<600~800IU)、25OHDと呼ばれる体内のビタミンDの過不足の指標となる物質を測定していなかったりという感じの欠陥だったみたいです。
「なんで欠陥がある研究をわざわざ入れてるの?」と思うでしょうが、実は過去にビタミンDとうつ病リスクのメタ分析が行われていて、この結果がまさかの「ビタミンD摂取量を増やすとうつ病になるリスクが増える!」というものでした。ただこの結論に使われた実験は手法に欠陥があるものが多かったので、欠陥アリ、ナシの両方を改めて比較して結果にどんな違いが出るか?を検証しようという感じです。
では肝心の結果を見ていきましょう。
- 生物学的欠陥がない研究ではビタミンD摂取でうつ病の改善が見られた
- その効き目は抗うつ剤治療の効果に匹敵するレベルだった(一日800IU以上)
- 生物学的欠陥がある研究ではむしろビタミンD摂取でうつ病が悪化していた
どうやらビタミンDを適切な量摂った場合にはしっかりうつ病改善効果が見込めそうですね。更に一日800IU以上ビタミンDを飲んだ研究では、その効果は抗うつ剤に匹敵する高さだったのだとか。今回含まれた実験でのビタミンD摂取量は400IU~18400IUでしたが、ひとまずは800IUくらいで高い効果が得られるようです。
ビタミンDが足りてない!そんな時はサプリで補給。
しかし最近では、現代人のほとんどが十分なビタミンDを摂取できていないことが分かっていて、普段室内に居る方は特にサプリでの補給がお勧めです。
私も室内にいることが多いので、そんな日はnow社のビタミンDサプリを2錠飲んでいます。(残りの1000IUは食事や日光浴で補う)
赤羽(Akabane)
参考文献&引用
#1 Simon Spedding,”Vitamin D and Depression: A Systematic Review and Meta-Analysis Comparing Studies with and without Biological Flaws“,Nutrients,Vol.6,pp1501-1518,2014.
# 株式会社BML 「生化学的検査 ビタミンD」
http://uwb01.bml.co.jp/kensa/search/detail/3304476 (2018年3月8日アクセス)
# グリコHP 「栄養成分百科 ビタミンD」
http://www.glico.co.jp/navi/dic/dic_16.html(2018年3月8日アクセス)
# 健康長寿ネット 「ビタミンDの働きと1日の摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-d.html
(2018年3月8日アクセス)