赤羽(Akabane)
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卓越した生産性を持つ人の7つの特徴とは?
同じ時間働いていても、明らかに多くの仕事をこなす効率の良い人…生産性が高い人はあらゆる分野にいますが、一体彼らにはどんな秘密が隠されているのでしょう?
この記事では、生産性が異常に高い人の特徴について、参考になるデータを見ていきます。
ハーバードビジネスレビュー掲載「生産性が異常に高い人の7つの特徴」
2018年に「ハーバードビジネスレビュー」に掲載された研究(#1)では、7000人を超える社員を対象に、彼らの生産性を上司や同僚、部下などに評価してもらい、その結果を基に「生産性が高い人はどんな特徴があるのか?」を調べていました。
結果、以下7つの特徴が浮かび上がったようです。
ストレッチ目標を設定する
「ストレッチ目標」とは、一見無茶な目標のことで、頑張って背伸びしても届くか分からない…みたいなイメージです。
生産性が高い人は、仕事をこなす際にストレッチ目標を設定する傾向があったようです。
生産性に一貫性がある
仕事にも波は生まれやすいものですが、生産性が高い人には一貫して高い生産性が見られるようです。
どうやら、仕事を波なくこなせる人には習慣化された一日のリズムがあって、これを週や月ごとに綿密に計画しているのだとか。抜かりないですね。
専門知識がある
やっぱり専門性は大事!ということで、生産性が高い人には、何かの分野において突出した知識や経験があるようです。
専門性があれば、知らないことに出くわしてGoogle先生に頼る時間も省けますし、たとえそうなったとしても、彼らは躊躇わず周りの人に聞くことができるみたい。
結果に向かって一直線に進んでいく
生産性が高い人は、サクッとTODOリストをチェックで埋め尽くすような、テンポの良い仕事を好むようです。
周りの同僚たちはもちろん、彼らは自分自身とも戦っていて、常にベストを求めて仕事をこなします。
問題を先回りして解決する
最も生産性の高い人は、問題解決能力も高いようです。
彼らは、革新的な解決策を提案して仕事の効率を高めるだけでなく、先回りして仕事の邪魔になるものを洗い出すこともできます。心理学の世界では「メンタルコントラスティング」と呼ばれるテクニックですね。
言われる前にさっさと始める
仕事を始める…多くの人にとっては重い腰をあげるような感じでしょうか。しかし、生産性が高い人はスタートダッシュから高速で駆け抜けるみたいです。
時に指示を受ける前にさっさと仕事を始めてしまい、トラブルになることもあるようですが、上司はあまり口を出さないのだとか。それは、彼らの仕事ぶりが何よりの証拠なんでしょう。
周りと協力して仕事ができる
最後は、これまでとはちょっぴり違う意外な性質で、生産性が高い人は協調性もある!ということでした。
チームの中でもメンバーと上手くコミュニケーションを取りながら、波風を立てずに行動できるようですね。
注意点・まとめ
まず個人的に思うのは、ストレッチ目標は必ずしも効果的とは言い切れないんでは?ということです。
2017年の研究(#2)でも、いきなり高すぎるストレッチ目標を立てると、かえってパフォーマンスも上がらず、その目標まで8割が辿り着かなかった、と報告されていたりします。つまり、大きなゴールをストイックに追い続けられる、鋼のメンタルを持つ一部の人を除いて、ストレッチ目標は体質に合わないのでは?と考えられるわけですね。
ほかには、仕事を始める時の見切り発車についても、日本の一般的な企業でやると叱られるような気もします(笑) やるならば、それなりに仕事がデキると認められてからかなぁ…と思います。
では最後に今回のまとめを見ていきましょう。
- ストレッチ目標を設定する
- 生産性に一貫性がある
- 専門知識がある
- 結果に向かって一直線に進んでいく
- 問題を先回りして解決する
- 言われる前にさっさと始める
- 周りと協力して仕事ができる
赤羽(Akabane)
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#1 Jack Zenger and Joseph Folkman. 7 Traits of Super-Productive People. Harvard Business Review, April 20, 2018.
#2 Gary, M. S., Yang, M. M., Yetton, P. W., & Sterman, J. D. (2017). Stretch goals and the distribution of organizational performance. Organization Science, 28(3), 395-410.